春の岐阜ドライブ日記 (山菜料理・神社・世界最大美濃焼こま犬・日本最大の水車・ダム見学)
春の陽気につられ、岐阜県の恵那市方向の春の山々と土岐川支流の小里川上流の小里川ダムまでドライブに出かけてきました。今回はその工程のトピックスを掲載します。出かけたのは2023/04/11、名古屋市内から庄内川を遡り、定光寺から瀬戸方向に向かいます。みくに茶屋国道363号線沿いにある郷土料理のお店で四季折々の素材を用いた食事を提供する店。かみさんが一度行ってみたいと言っていたお店でここで少し早目の昼食。店舗入り口の看板にあるように、通年でじねんじょ料理が楽しめ、この時期は山菜を提供してくれる。じねんじょが苦手のかみさんが敢えて行きたいと言ったのは、こちらの山菜天ぷらで春の苦みを味わいたかったのだろう。看板の後方はテラス席があり、樹々に囲まれた庭にはハーブが植えられ、ラベンダーも植えられるようです。また、店舗入り口で五平餅や川魚を焼いており、その魅力的な香りに誘われそうになる。店内。古民家をリノベした店内は、立派な梁を現した木の温もりを感じさせるもので、照明も好感がもて落ち着いた雰囲気のもの。キャンプ用の唯々眩しいLEDランタン、こんランプシェードを作りたいのだが一向に形になっていない。お品書き。じねんじょ推しのお店だけにこうなる。じねんじょアレルギーのかみさんにはつらいお品書きですが、「菜めし田楽定食」などもあり困る事はない。ねばねば大好きおやじは「自然薯定食」単品メニュー。この中から「花山葵の醤油漬け」と「山菜天ぷら」をオーダー。自然薯定食。このとろろの量に対して、御飯の量は若干少ないが迷うことなく一気にぶっかける。家で自分が作る時はもう少し固めなのですが、これは食べると云うより飲み物感覚でおいしく頂ける。田楽と山菜天ぷら。本来は5本で提供されますが、お店が気を利かせてくれ1本サービスしてくれました。天ぷらはタラの芽、旬の筍やウドはじめニラの根の天ぷらなど。この中でニラの根の天ぷらは絶品だった、たかが根っこがここまでニラの風味を主張するものとは。次回は秋の味覚きのこを目指して訪れる事にしよう。みくに茶屋所在地 / 岐阜県土岐市鶴里町柿野3038-1みくに茶屋の前を走る国道363号線を東に少し行ったところで見かけた南宮神社。国道脇に石鳥居を構え、石段が続いており、少し行けば社殿だろうと勝手に思い込み、一人で参拝に向かう。幾つかの石段を上ると、その先は林間に参道が続き社殿は見えない。これは奥が深そうで、かみさんに怒られるパターンだ。参道の先に怪しい影もないので先に進む、ウグイスの鳴き声が妙に心強く感じる。林間の参道を進むと右側の頂に続く石段があり、そこを上った所に境内が現れる。大きな杉の杜に包まれ神秘的な雰囲気の境内は、拝殿とその先で覆殿につながり、雪深い土地柄なのが伝わってくる。詳細は調べきれていないのではっきりした事は分かりませんが、鳥居の寄進年が大正8年で祭神は金山毘古神を祀るようです。南宮神社祭神 / 金山毘古神所在地 / 岐阜県土岐市鶴里町柿野2829国道363号線と国道419号の交わる瑞浪市陶町大川付近の山々。芽吹き始めた淡い緑と山桜が春の山里の光景を見せていました。春とは言ってもこの日の気温は22℃を示し、北側のお隣の多治見では25℃と初夏を思わせる陽気。今回の道のりには「○○一」と銘打つ見所が幾つかあり、ここは世界一大きな「美濃焼の狛犬」と世界一大きな「茶壺」のあるところ。国道の交わる三叉路から少し右に行ったところに、駐車場があり駐車には困らないでしょう。ここには二つの世界一と八王子神社があり、立ち寄っても時間の無駄にはならないだろう。三叉路の角にある巨大な美濃焼の狛犬。周辺にはこの他にも美濃焼の大小様々な表情をした狛犬が置かれています。そもそもが瑞浪市政35周年を記念し、国道419号線の起点と終点の瑞浪市と高浜市の交流を深める目的から故郷創生資金を財源に平成2年(1990)に焼かれたもので、阿形・吽形共に高さ約3.3㍍もある巨大なもの。使用された土も瑞浪と高浜の土をブレンドしたもので、こんなところにも趣旨が盛り込まれている。狛犬の前後には焚口も残されています。見上げるばかりの狛犬は、なにかエジプトにでも来たような妄想に陥る。一つ目の「世界一」世界一の美濃焼こま犬所在地 / 岐阜県瑞浪市陶町大川この場から国道363号線を少し歩いた右の斜面に次の「世界一」があります。「世界一の茶つぼ」豊穣の壺と呼ばれ、瑞浪市の陶町に点在する古窯のひとつ大川窯の陶工の茶壷をモデルにして、平成10年(1998)に委員会を立ち上げ、地域住民総出で製作日数一年を要して作られたもので、高さ5.4㍍、直径が4㍍もあるギネスに認定された茶壷。製作に関わった人たちにとって、自分やその子供にも誇れるモニュメントとして残っていく。豊穣の壺所在地 / 岐阜県瑞浪市陶町八王子神社。集落を見下ろす山の中ほどに鎮座する八王子神社。鳥居の先にはここにも陶製の狛犬が安置され、愛嬌のあるお互いの顔を見合っています。岐阜県神社庁によれば「元禄14年(1701)再建の棟札があり、昭和6年(1931)3月1日陶町大川字十三塚に鎮座した無格社天神社を合併」とありました。もう少し調べたうえで後日改めて掲載します。社名の通り、祭神は天忍穂耳命、天穂日命、天津彦根命、活津彦根命、熊野樟日命、田心姫命、湍津姫命、市杵島姫命をお祀りする神社。境内社は社頭の燈籠の竿には「牛頭天王・秋葉山・大神宮・金毘羅宮」と刻まれており他に天神社、稲荷社が祀られているようです。境内の今は拝殿左の靑紅葉が逆行に透かされ美しい時期を迎えていました。境内右から兎岩登山道の案内板が掲げられ、登山道は杉木立の比較的明るい山奥に続いています。気持ちの良さげな道の雰囲気ですが、入口に「熊出没注意」の看板があるので、こちらに参拝し、熊鈴をつけて歩いた方が気持ちは落ち着くかと。八王子神社所在地 / 岐阜県瑞浪市陶町大川716さて次は「道の駅おばあちゃん市・山岡」に向かい、地元でとれた山菜を買い出しに向かいます。写真の看板を363号線の右に向かい、小里川を下り小里城大橋を経由して車で15程の移動時間。運転手なので写真はありませんが、小里城大橋は一般道に架けられた無料の橋にしては、目を見張る規模のもので、これにより稲津の町の上空を一気に渡る。長さは420㍍、最大高は約80㍍ととても壮大な橋で余程の有力者か企業がいると見える。道の駅「おばあちゃん市・山岡」県道33号線沿いの小里川ダムの湖畔沿いの高台にある道の駅。ここでは地元のおばあちゃん、おじいちゃんの育てた野菜や御餅、この時期の山菜が手に入ると聞きゴールと位置づけて訪れた。到着したのは間もなく14:00、平日なので商品は残っているだろうと甘い考えでいたが、駐車場は多くの車が駐車し、道の駅は多くの客で賑わい、野菜や山菜は既に売り切れ状態。「こごみ、ワラビ、ウド、コシアブラ、タラの芽」の札だけが空しく掲げられていた。残念、帰りに他の道の駅にも寄ってみよう。この道の駅はそうした目的以外に、目的地にしてもいいだけの「○○一」があります。それがこの「日本一の水車」この地区は明治から大正にかけて、陶石を粉末にするための石粉水車が利用されていたそうで、小里川ダムの建設で水没した地域は特に多く水車が多かったらしい。今は湖底となり、地場産業を支えた水車を象徴するシンボルとして平成16年(2004)に完成したのがこの水車。観覧車と見紛うばかりの大きさは実物を見ないと伝わらないかも知れません。水輪の直径は24㍍で水車を支える柱脚は約14㍍もある。周囲を山々に囲まれた景観に高層の建築物がない事もあり、その大きさは数値以上に大きく感じられます。この水車も先程の橋もダム建設による恩恵なのでしょう。道の駅と水車の光景。つり橋を渡って歩いて10分もかからない距離にある小里川ダムに向かいます。橋からダムの提体は間近に見えますが、巨大な構造物なので歩くとそれくらいの時間はかかります。1日5000歩は歩きたい我家は、こうした目標でもなければ達成なんてとても無理。「歩きたくない!」向きの方はダムの提体脇に駐車場もあるので車で行くのがお勧めです。小里川(おりがわ)ダム。一級河川庄内川(土岐川)の支流小里川に平成16年(2004)に完成した多目的ダムで、今どき流行のダム印が手に入る。技術の粋を結集したダムの提体の右岸・左岸の両脇には、青龍、白虎、朱雀、玄武と名の刻まれた巨岩が置かれ、ダムを守護している。ダムの提体の上は一般道で両脇に歩道があり、中央にエレベーターがあり無料で提体内の見学ができます。提体上部からおりがわ湖と道の駅と水車の眺め。これから木々の緑は一層濃いものに変っていきます、ある意味今が一番の見頃なのかもしれません。提体中央にあるエレベーターホール。ダム本体の長さは約331㍍、堤高は114㍍、提体の底面は約170㍍に及ぶコンクリートの要塞。このダムが溜める水の量は12,900,000㎥と全く実感の湧かない量。提体の中央のエレベーターで展望テラス、最下部の下流広場を見学でき、そこに向かう通路には構造や工事の様子、湖に住む魚類、湖底に沈む村々の映像が公開されており子供の社会勉強に向いている。堤内は常時室温は15℃前後で、夏場の避暑に最適な場所かも知れない。提体上部から左の展望テラスと下流広場を覗き見る。冗談でも後ろから押されたくない。それにしても山々の淡い緑と山桜の色合いが美しい。エレベーターホールは無人で、記名した上で2階、一階を見て廻ります。ただこの案内の最下部の「乗り遅れると戻れなくなる」の注意書きだけは見ておいてください。最悪の場合提体の左岸脇の非常階段を114㍍登る事になるやも…114㍍下の下流広場からダム天端を見上げる、人影は点でしかない。無料で普段味わえない貴重な体験ができるのでお勧めしたい。道の駅おばあちゃん市・山岡、小里川ダム所在地 / 岐阜県恵那市山岡町田代1565-169さて、本来ならばここで帰途に着く予定でしたが、山菜を諦めきれず、もう一つ道の駅に寄ってから帰る事にしました。道の駅上矢作ラ・フォーレ福寿の里。道の駅おばあちゃん市・山岡から国道418号線を約30分程東進した、矢作川水系の木の実川沿いにある道の駅。ここでなければ潔く帰ろう。かみさんは直売所へ直行、おやじは対岸のモンゴル村方向の景色を写真に収め合流する。木の実川右岸の桜、見頃は過ぎていますが、まだ〃綺麗に見られました。護岸整備中で川に重機が入り、吊り橋しか入れれませんでしたが流れは綺麗でした。かみさんと合流、唯一残っていた葉付きのウドを買い求め晩御飯の一品としました。道の駅上矢作ラ・フォーレ福寿の里所在地 / 岐阜県恵那市上矢作町3566-1・ウドの葉は天ぷら、皮をきんぴら、茎は軽くあくを抜いてから、からしマヨネーズ和えで楽しみました。となれば酒が飲みたくなるもの、滋賀で買い求めた藤井本家の旭日大吟醸で乾杯、今日一日を締めくくりました。久しく動かしていなかったおやじの車も、快調に動く事が確認できた、さあ車中泊で遠征しようか?2023/04/11今回の走行ルート市役所から道の駅上矢作ラ・フォーレ福寿の里一般道ルート / 77km、約2時間