|
カテゴリ:旅
途中立ち寄ったアイト・ベン・ハッドゥは、赤い日干し煉瓦で造られた
カスバ化した村で、モロッコで一番美しいといわれる。 1987年にユネスコの世界遺産に登録され、私たちが訪れた今も修復作業が 行われているそうだ。 ここは、「アラビアのロレンス」、「ナイルの石」、「ハムナプトラ2」等多くの 映画のロケ地として使われことでも有名だ。 川沿いにある丘の斜面に沿って建てられた村は、立体的で模型のような作り物 のような不思議な雰囲気を持っている。 この風景を見て、思い出したのはチベットの西の果てにあるグゲ遺跡のことだ った。色は違うが同じ土レンガで建てられ、時の流れの中に朽ちているところ の多かったその遺跡にも不思議な感覚を持ったことを覚えている。 気候や風習、文化の全く違った場所なのに権力を守る為に作る砦を持った村は 本当によく似ているように思えた。 大きな門をくぐりぬけ中に入るとここで生活している家族がまだいるという。 牛や馬が飼われ、モスクだったと思われる高い塔の上には、なんとコウノトリが 巣を作っていた。野生のコウノトリを見るのは始めてだ!つがいの2羽が巣を守る ように遠くを見つめていた。 坂道をどんどん登って小高い見張りのような場所へ来ると眼下にアイト・ベン・ ハッドゥを見下ろせる。ここが大きな砦で沢山の人が暮らしていたことが よく分かる。また、かつてここで暮らしていた人々が今暮らしている対岸の新しい 村もよく見える。 写真を撮り景色を眺め道を下っていくと、登るときには気付かなかった細い路地が 目に付く。かつてこの道も人々が行き来したのだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年07月05日 00時40分27秒
コメント(0) | コメントを書く
[旅] カテゴリの最新記事
|