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カテゴリ:旅
オーストライアのウルル(エアーズ・ロック)が一番美しいのは、
影があるときだった。その影が出来るのは、朝夕、晴天で雲がある 時などだった。 この砂漠でも、朝、夕影が出来るときがとても美しい。赤い砂に 黒い影。いつまで眺めていても飽きることはなかった。 足を縛られていたラクダも縄を解かれ、全てのラクダたちは、 テントに暮らす男の子に連れられ餌を食べながら遠くの方へ行ってし まった。私たちは、暑さに(さすが砂漠。8時を過ぎると日のあたる 場所は暑い)耐えられそうもないし、お尻も痛くラクダに乗らず車 で出発することにした。 今日は、また砂漠のメルズーガを目指す。(約410km) 出発前に車の太陽が当たるほうへ日除けをテープで貼り付ける。 gさんはすごい!なんと、銀の耐熱シートを用意していた。日除けを つけるのと付けないのとでは、車内の温度が大きく違う。それほど砂 漠は暑い。テントで生活しているベルベル人の男性がザゴラまで行く ので一緒に車へ乗り込んできた。テントからマアミドまでは、道のな い砂漠を走って行く。車の通る舗装された道に出ると、彼は車を降りた。 道で待っていたら通りかかる誰かが拾ってくれるからだそうだ。 それと私たちが観光客で、この車は仕事で私たちを乗せていることに 遠慮をしたのだと思う。 あまりの遠慮深いと言うか、分かっているというかそういう行動に ちょっと驚いてしまった。 もちろん、私たちはガイドさんにも言ってザゴラまで一緒に行くことに 全く問題はないし、こんな暑い所でいつ来るのか分からない車を待つ 苦労を思うと一緒に行くことを強く勧めた。 やっと、彼も車に乗って5人でまず、ザゴラを目指した。 ザゴラまでの道は、昨日も通った見慣れた道で風景にも特別な感動も なかった。町に着くとベルベル人のお兄さんと写真を撮った。かっこ 良かった。お礼にボールペンまでプレゼントをしてしまった。 お昼を食べたレストランでも、またタジンが出て来た。gさんはダウン 状態で食べることが出来ず、私も一口二口で、食欲がない。 メルズーガまで、道中運転手さん以外うとうと。途中砂嵐の中も走り メルズーガの天気がちょっと気にかかった。 メルズーガに着いたのは、夕方だった。赤い土レンガの塀に囲まれた ホテル??だった。中央に小さなプールがありそれを囲うように部屋が あった。部屋は、プールのほうに入り口と小さな窓があるだけの昼でも 薄暗い、部屋の奥にあるシャワールームには土ぼこりがたまり今まで で一番気に入らない部屋だった。 gさんも、もちろん気に入らず、牢屋のような部屋で眠る気がしないと 夜もプールサイドにあるリゾートチェアで眠ったそうだ。 その日、私にはgさんの過去世が浮かんできた。それは、学者だった 過去に捕虜として捕まり。一生を牢屋で過ごした過去だった。その時 に囚われていた部屋がまさにこんな感じだった。そりゃ、中で眠る気 になれないのは当然のことだと思った。 プールも砂が底に溜まっているし見るからにきれいとは言えない水だった。 しかし、こんなプールでも外国人観光客は泳いでいた。ちょっとビックリ。 こんなに暑いのだから、泳がない私たちのほうが変だと思われている のかもしれないが・・・。 しかし、夜日が暮れるとこのプールもライトアップされ水色の水がとても きれいに見えていた。それに朝は、係りの人が時間をかけプールを掃除 していた。また、旅行者か住んでいるのかはわからないが、朝からここへ 泳ぎに来ている家族ずれや女性もいた。 でも、泳ぐ気にはとてもなれないプールだった。 このホテルには、ブラッド・ピットも泊まったことがあるそうだし、車の レースで立ち寄る人も多いそうで翌日の朝食を食べたレストランには 彼らの写真を見ることが出来た。 夕食は、いつも8時とか9時とか結構遅め。お腹がすいたときに食べ物を 口に出来ないこと。もちろん、毎日の移動、暑さで疲れていることそう だけれど、食欲と言うものが湧いてこない。しかし、ここでの食事は 今までの中で、私たちの口に一番合っていた。思うように食べられない のが残念だった。食事中、北のモロッコ人(黒人)の人たちの演奏と踊り があった。力強い太鼓と金属のカスタネットそれと簡単な踊り。 ヨセフさんが言うには、この踊りや演奏はマラケシュでは、なかなか見 られないそうだ。北の地方のこれらの人たちは、身長があり痩せていて 白い衣服を纏っていた。昔奴隷としてつれてこられた人らしい。 モロッコの人たちは、部族によって衣装の色が違い、その色を見るだけ でどの辺りに住んでいるかも分かるそうだ。この白い衣服は、アフジェ エリア近い砂漠地方の服らしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年07月12日 12時49分23秒
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