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カテゴリ:母の話
今日は父の誕生日です。
でも父は亡くなって久しいのであえて年齢は数えないけど 母に電話をしてそんな話をしたら 「私が77だもんねぇ。お父さんは2つ上だから~~」 と、結局年齢は数えてしまう結果に。 「生きてたら死んでるトシだね」 んん~~ 難しい・・・。 でも、本当にそのとおり。 さて母は最近何をするのも面倒くさいのですが ついに「生きているのも面倒くさい」らしい。 こないだまでは 「あぁ、じゃあもう死んでもいいよ」 と毒を吐いていた私ですが もう会うたび、電話するたびそんな感じなので こりゃホントにヤバイかな、と思っているところ。 しかしね。 毒づいていた頃はちゃんと母も笑っていたんですよ。 「早く迎えにくるよう、毎日お仏壇に拝んでおきなさいな」 「お父さんとは仲良くなかったから、今になって迎えにって言ってもムリかもね」 「なんとか世にはばかるって言うからね」 そんなことを二人で言い合ってたのだけど。 もう生きていても何にもいいことはないって。 このまんま弱くなって、わからなくなって死んでいくなら 元気な今のうちに死にたいねって。 気が強い母がこれだけ気弱なことを言うのだから 結構ズシンと来ているんだろうね。 ここであんまりマジメに答えると逆に落ち込みそうだし 今までみたく毒づいても落ち込みそうだし なんて答えたらいいのかね。 「まあそんなこと言わずにさ、死ぬまでのんびり生きてなよ、死ねるから」 「弱くなったり、わからなくなったりしないようにお薬をちゃんと飲んでおきなよ」 とは言いましたけど。 だからせめて平穏な気持ちで過ごさせてあげたいね。 また戦争でも始まったら・・・。 母が50歳の誕生日の日。 当時高校生くらいだった私は聞いたことがあります。 「お母さん、半世紀も生きてて飽きないの?」 そのとき 「飽きないねぇ。まだまだ飽きないね。まだしたいことも、しなきゃならないこともたくさんあるんだよ」 と母は答えていました。 その頃の母の年齢に近づいてきて確かにその通りだって思う今日この頃ではありますが じゃ、私が77歳になったら?? 「もう生きていても何にもいいことはない」 「このまんま弱くなって、わからなくなって死んでいくなら元気な今のうちに」 こう思うのかな。 健康・健脚・体力あり。 好奇心旺盛でお酒が強い。 そんな自分だったのにどんどんそんな自分からかけ離れていく。 母も自分を受け入れることが出来ないワケではないと思う。 認知症が来ているといってもまだそれだけしっかりしているんですね。 でもね、言うのよ。 「もう仕事やめたいな」って。 もう・・・やめてるんですけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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