ポケットいっぱいの内緒ばなし

今日は急遽午後から出かける仕事になりました。

かねてよりでかけておきたい現場があったのだけど
ちょっと遠いし、急ぎではないのでのびのびになっていた現場。

そちらの方面へ出かける同僚がいて
「一緒に車に乗って行きますか？」
と、声をかけられたのです。

車も一人の為にだすのはもったいないけど二人なら。

「ありがとう♪じゃ、ご一緒させてください」
ってことに。

私よりずっと若い、むしろ子鬼たちに歳の近いような同僚。
ついでですからとのこと。

ところでこの同僚Ｔくんはよく上司や先輩に怒鳴られています。
どうも要領がよくないというか。
私はペアで仕事をしていないので「そうなのかぁ」って思ってただけですが。
席もちょっと離れてるしね。

昼休みちょっと前
「１時ちょうどにこちら出るんですが良いですか？現場で待ち合わせになってるので」
と言ってきました。
「了解、１時ね。大丈夫です。」

なんだ、ちゃんとこういう風に手を回せるんじゃん？
そんなに要領悪くはないんじゃないのかな？？


昼休み。
食事をして、お弁当箱洗って
手紙を書いて（昨日の日記参照）ました。
１時ちょうどに、だから、と
５分前にはトイレを済ませ、着替えて、必要なものを用意しておきました。
さて１時。

「さ、行こうか？」

Ｔくんをよく叱咤しているＹさんと私、運転士さんの三人が出かけようとしていると
「あ、みなさん早いんですね」と・・・。

ん！？

Ｔくん、それからしたくを始めたのでした。
私は向こうに約束はないし暢気にしていたのですが
「じゃ、先に車に行ってるよ！」とＹさん。
Ｙさんだって若いんです、Ｔくんより３～４歳しか違わないはず。

三人で車に乗り込むなりＹさん不機嫌。
「１時半に現地だろ？間に合うのかよ！？」
運転士Ｏさん
「どこで待ち合わせ？」
「今日事故があったところです」
「あ、３０分あれば大丈夫じゃない？」
「待ち合わせは１時半ですよ？」

Ｙさんの苛立ちももっともだ。

Ｔくんが車に乗り込んできたのはすでに１時１０分ほど。

なんで支度がこんなにかかるのか？
１時半ってきまってるんだからそこにあわせて動け。
運転士さんは何時にどこにいくのか知らなかったぞ、言ってないのか？

Ｙさんの苛立ちが頂点です。
いやぁ、いちいちごもっとも。

彼らの仕事は直悦わたしとは関わらない仕事なので
待ち合わせの相手方と用件を済ませている間、運転士さんと話してました。

「彼はね、気が回らないんだよ。悪気はないし、いい子だし、
言われたことはきちんとこなせるし。
でもね、言われたことしかできないんだよ」

と話してくれました。

気が回るタイプかそうでないかというのは
大体その人が本来持っているもの、ってことが多いのだけど
それにしても彼は・・・ってとこがあるんでしょうね。

私も気が回らないし暢気なタイプで
言われて初めて「あ。そっか！！」なので
人の事は言えないのです。

こんなＴくんに対してＹさんは本当によく気の利く人。
だから自分のレベルに程遠い彼は
「ありえない」のでしょうね。


Ｔくん、今年で社会人２年目。
気の利かないタイプなのは間違いない。
でも、これからだよ。

彼の良いところは「人の言うことはちゃんと聞く」こと。
言われたことはできるってこと。

だからまわりにちゃんとＴくんを叱咤する人が揃ってくれているんじゃないかな？
そんな気がします。

毎日あれだけ怒鳴られていればそのうちなんとかなるでしょうし
彼が先輩になったときには
気が利かない後輩が来たときに良き先輩になるんじゃないかな？

今はもう仕方ない。
そういうキャラができてしまった部分もあるし。
あと少しここで修行（？）を積んだら
新しい職場でレベルアップしてったほうが良いですね。
１０年後、どんな大人になっているか、楽しみです。


あ～ぁ、完全にお母さん目線だよな、私。