ポケットいっぱいの内緒ばなし

大切な、貴重な、男友達、Ｋさんが亡くなりました。
享年５０歳。


ここにも何度か彼については触れたことがありました。

弟が離れたところに住んでいるので、急に男手が欲しいときなどは
よくお世話になりました。
ＰＣが壊れた、とか
自転車が壊れた、バイクがおかしい、配線がわからない・・・

彼は父子家庭なので気を使わねばならない女性もおらず
気楽にいろいろ頼めたのでした。

呑みに行ったり、歌いに行ったり、蛍狩りに行ったり。

夏に一緒に沖縄へ行くＳちゃんと三人、娘同士が保育園仲間ということもあって
よくつるんで遊びました。


去年の夏、沖縄のＴシャツ屋さんで
Ｓちゃんと二人お客様写真を撮ってもらってそこのＨＰにアップされました。

Ｋさんに
「○○というお店のＨＰにＳちゃんと私がアップされたよ」
とメールしたら
「その店はこないだ俺も行って同じようにＨＰにアップされてるよ」
と返事。
「ホントだ～～！」

元気に会話をしたのはそれが最後になりました。

１０月にＳちゃんがばったり道端で彼に会いました。
胸が痛いと。
病院にあちこちでかけているけれど原因がわからない。
Ｓちゃん、知ってる病院あったら紹介してね。
そんな会話をした、と聞きました。
１１月にＳちゃんと二人、カラオケに行ったときの話です。

１２月。
彼は５０歳の誕生日でした。
誕生日にメールをしました。
「いよいよ大台だね。」って。

そして「秋口に胸が痛いと言っていたそうだけどその後どうですか？」と。

しばらくして返事が来ました。
実は秋から入院してるとのこと。

お見舞いに行きたかったのですが
ちょうど母の認知症が発覚したので行きそびれていました。
Ｓちゃんが一人で出かけてくれていたのですが。
・・・

それきり彼とはやり取りがなくなりました。
クリスマス、お正月、バレンタインとメールはしたのですが
返信はなくて。
それはＳちゃんも同じ。

二人して気にはなったのですが連絡も取れずにいました。

６月半ば、彼にメールしました。
イヤな予感がしたのです。

でもメールが届けば・・・
ケータイアドレスが生きていれば大丈夫と思ったのです。

無事に届いたようでした。
返事はなかったけれど。


でももう、今にして思えばその日、彼はこの世にはいなかったのでした。

とっても・・・悲しいです。