ポケットいっぱいの内緒ばなし

はなまるが３年間通った高校の卒業式でした。

思えば縁があったのです。

「私立は受験しない」と言っていたはなまる。
どこの高校も見学に行かなかった。
成績の振るわないはなまるに「絶対どこか受けておきなさい」と担任が説得し
たまたま同級生が「予備」に２通持っていた受験申込書を１通貰ったのでした。

その高校に結局行くことになるなんて。

だから、受験票を出しに行くまで、彼女は場所さえ知らない高校でした（古い学校なので私は知ってたけどね）

案の定落ちた公立の高校。

やれやれと思いながら入学金を支払うため、仕事を午後から休んで銀行へ。
周りにははなまるの同級生のお母さんたち。
「安い」入学金を支払っています。
「公立高校に落ちた」と思いながらお高い入学金を支払った時、銀行の窓口のお姉さんが
「合格、おめでとうございます」
って言いました。

「そうだよ、あの子は合格したんじゃん。高校に行くんだよ。」
気分が一気に変わった瞬間でした。
これから可愛いわが子が通う高校のパンフレットをしみじみ読みました。
今まではお金にかかるところしか読んでいなかったのです。

市内でもかなり歴史のある（１００年以上の歴史）高校です。
私の好きな与謝野晶子がその教壇に立ったこともあると書かれていました。
当時、女の子の教育はキリスト教系、外国からのものが多かったのですが
この学校は日本の人が開き、宗教との関わりがないのです。

これは私がこの学校を大好きになった瞬間。

３年通って、はなまるも大好きな高校です。
楽しい仲間もたくさんできました。
青春を思い切り楽しみました。
バレーボールを追いかけ続けた３年でした。
勉強も頑張りました。
卒業式ではその成績が壇上にて表彰されました。（私の子なのにすっごぉ～い！）
～はなまるの一生の自慢になるよ～
卒業アルバムにはみんなから寄せ書きが寄せられていました。
どの子もみんな「はなまるちゃん、大好き」って書いてくれています。
幸せな３年を過ごせたんだろうなぁって思うと私も嬉しくて。。。

まだ進路が決まっていません。
担任の先生も進路の先生も声をかけてくれました。
看護の学校は今年は特に厳しいのだそうです。

でも次の進路も必ず
はなまるにとって最高の場所が用意されています。
今日はもう楽しくて遊んでいるけれど、きっとまた明日から勉強を頑張るんだろうな。