読書の秋
今日は「重陽の節句」らしい。。。「重陽の節句」奇数は陽の数であり、陽数の極である9が重なることから「重陽」と呼ばれます。陽の極が ふたつ重なることからたいへんめでたい日とされ邪気を払い長寿を願って菊の花をかざったり酒を酌み交わして祝った。確かに奇数月の1日、3日、5日、7日と行事があるもんね。3の倍数か。。。(何をか言いたい)9そのものが3×3=9だからなおさらめでたい感があるんだろうね。さて本題。今読んでいる本は7月にあった職場の暑気払いで、イヤな気持ちになった私に旧い友人が教えてくれた本。別に読めばその気持ちがラクになる、とかではなく勧められたってワケでもなかったけど。田口ランディさんという、私よりちょっとお姉さまな作家さんのエッセイ集。「根をもつこと、翼をもつこと」ちょっと変わった経歴のある彼女の話がとても面白いのです。で、平行して読んでいるのが(なぜか私は2~3冊同時進行してしまうことが多い)ちょっと前に話題になった、坂東真理子さんの「女性の品格」「女たるもの」「男たるもの」ではなく大人の人間として、という感じの本です。私ももういい歳だからね。少しは落ち着かなきゃなりませんもの、オホホ昨日、はなまるの買い物に付き合った最後の店は「ブックオフ」最近図書館代わりに利用している私。なんたって返却日に追われない。見つけたらとりあえず買っておく。で、読めるときに読めば良い。読まない本が溜まるって事があまりないからできるワザかもしれないけれど。で、読み終わったらまたブックオフへ「返却」ただで引き取ってくれる。どうせまた105円で売られていくんだろうなぁ。と、昨日そのブックオフで「中原中也詩集」めっけ!「汚れちまった悲しみに」という題の本。私が初めて買った詩集。高校1年生の夏休み。自由課題の読書感想文の本に選びました。(マンガでもなんでもいいから読んで感想を書けという宿題でした)でもねー。いつのまにか私の手元にはなくなっていたんだよね。結婚前に何度か実家ごと引っ越したりしたもんだからきっと処分したんだと思う。その本の中でとっても気に入っていた詩があったのです。高校3年生の国語の時間に「朗読」の発表がありました。当時、同級生たちはみんな受験生。私はといえばとりあえず今の職場に就職先が決まっていて夜学受験をするとはいえ、みんなよりはのんびりしていました。「詩を選ぶのはやるよ~~」って言ってその詩を選んだんだよね。長い詩だからその中の3章の部分だけピックアップ。(今読み返すとそんなに長い詩じゃない)確かBGMも付けるんだったんだけど、それは何を付けたか覚えてない。数年前に子鬼たちの中学校の文化祭にでかけました。ひのまるが図書委員で廃棄本の配布に立ち会ってるというので息子見たさにでかけた図書室。(今だったらそんな所に居るって事さえ教えてくれないわさ)で、思い切りハマる私。詩人全集のコーナーで中也を見つけました。その詩の一部は覚えていたものの詩の題名も忘れててー。たぶん、あの本には掲載されていたんだから彼の作品の中では有名なんだろう、だからあるはず、と久しぶりに学校の図書室で立ち読み。目次を見てもどの題名だったんだか・・・。ペラペラペラ。何度か行ったり来たり斜め読みしてやっと見つけたその詩の数行!!ごく自然に、だが自然にあいせるということはそんなにたびたびあることではなくそしてこのことを知ることが、そう誰にでも許されてはいないのだ「盲目の秋」という題名でしたね。平行しながら2冊読んでるのにまた中也に呼ばれています。さすがは読書の秋です。