GW肥薩線の旅【究極の山岳路線・しんぺい号編】
【5月5日】九州新幹線編はこちら鹿児島市電編はこちらはやとの風編はこちら特急はやとの風で吉松に到着し、普通列車の観光列車「しんぺい2号」に乗りかえて鹿児島・宮崎・熊本県にまたがる山越えをして熊本県の人吉を目指します。普通列車の扱いだが車内は木造のレトロ調に改装され、大部分が普通車指定席です(指定席券はJRみどりの窓口で購入可能。大人520円子供260円)※午前の吉松行と午後の吉松発は、人吉~熊本を特急として運転。この場合は特急区間の特急料金が必要です。途中、真幸(まさき)、矢岳、大畑(おこば)に停車し、各駅で5分前後の停車時間がありノンビリと駅を満喫できます。この日は各駅の地元の人による物品販売などのおもてなしが行われました。「しんぺい」の名は明治42年11月に肥薩線の人吉~吉松が開業した時の鉄道員総裁「後藤新平」から名付けています。人吉~吉松は当時の技術では難関の山越えで、ループ線やスイッチバックなど様々な工夫で越えており、この区間の開業で現在の肥薩線(八代~人吉~吉松~隼人)が全通して九州の門司~鹿児島が線路で結ばれました。JR九州のサイト・JR九州の列車たち吉松で「しんぺい」に乗り換え。一般型気動車の気動車の改造だが、こちらは赤系統の色が使われている。車体のあちこちに愛称名が書かれているのがJR九州らしい。今では珍しい車体上部に行き先表示が差し込まれている。車内は木製のボックスシートが並ぶ。これから通る区間が描かれている。かなり山の中に入るようだ。車両中央には展望スペースがあり、外側に向いた座席と大きな窓が特徴で、雄大な景色が楽しめる。白と青帯の九州色の普通列車と並ぶ。吉松を出て最初の停車駅は宮崎県の「真幸(まさき)」。「真の幸せ」とも読まれ縁起の良い駅名として人気がある。自然災害の多い沿線だが、昭和47年には大雨によって山津波が発生してご覧の様な岩の塊がここまで流出した。自然災害の恐ろしさを実感した。ここでも思わずパチリホームの端には「幸せの鐘」があり、幸せの数だけ鳴らすといいみたい。僕もたくさん鳴らしたかったが、他にも鳴らしたい人が多くいるので控えめにしたが(笑)真幸駅はスイッチバック方式なので、発車すると一旦逆方向に走りしばらく行くと一旦停止する。そして再び逆方向に走りだし坂を上っていく。上っていく途中で先ほどの真幸駅のホームが見え、地元の人が見送ってくれた。真幸を出てしばらく走ると日本三大車窓の一つの霧島連山を望む雄大な景色が広がる。雄大さは想像以上で、しんぺい号はここで少し停車する。絶景区間を出てさらに走ると全長2,096メートルの矢岳第一トンネルをくぐる。吉松側トンネル入り口上部には後藤新平の言葉「引重致遠」(重いものを遠くまで運べる意味)が掲げてある。人吉側には山縣伊三郎の「天険若夷」(天下の難所を平地のようにした意味)が掲げてある。鉄道の開通によって交通の便がよりよくなったことを表している。次の矢岳もかなり年季が入っている。ここからは熊本県で、吉松(鹿児島県)~真幸(宮崎県)~矢岳(熊本県)と、3駅連続で違う県という数少ない区間。人吉~吉松は、いさぶろう、しんぺい合わせても1日3往復しかない。絶景区間で魅力的な路線だがちょっと訪問しずらいのが難点…。矢岳駅前には肥薩線で活躍したSL「D51」が保存されている。最後の停車駅「大畑」の手前でループ線を走る。これから通る大畑駅が眼下に見え、スケールの大きな景色が繰り広げられる。出世するとのことで縁起がいいらしく、駅舎内には数多くの名刺が貼られていた。もちろん僕のも貼った(笑)吉松から約35キロを1時間19分かけて走った「しんぺい」の旅も終え、無事人吉に到着した。熊本へは観光特急「かわせみやませみ」が接続している。これにも乗りたかったが、今回は乗らなかった^^;旅もいよいよ大詰めです。「オトクなきっぷ」「おすすめの列車」などをまとめたサイトを作成しました。鉄道旅行の参考になれば幸いです^^※当ブログを「にほんブログ村」に登録しました。ポチよろしくお願いしますにほんブログ村にほんブログ村にほんブログ村ビジネスホテル オリエンタル鹿児島真幸駅(幸せ絵喜)へようこそ / じゅんぺい 【本】真幸駅(幸せ絵喜)へようこそ【電子書籍】[ じゅんぺい ]