夜のSL大樹
東武鉄道では下今市~鬼怒川温泉に「SL大樹」が運転されていて、土休日中心に1日3往復しており、所要時間約30分ちょっとで気軽なSLの旅が楽します。上り最終の6号は鬼怒川温泉17:38発で、冬場だと日没後なので外は暗く、夜行列車の雰囲気が味わえます。東武鉄道ポータルサイト鬼怒川温泉の玄関口東武鬼怒川線「鬼怒川温泉駅」。クリスマスが近いためクリスマスツリーも飾られた。駅前には足湯施設「鬼怒太の湯」があり、列車の待ち時間などに気軽に足湯が楽しめる。鬼怒川温泉駅のSL転車台は駅前広場にあるが、そこにもイルミネーションが施され、遊園地のようなムードがある。夕方5時頃に大樹5号として鬼怒川温泉に到着したSLが折り返し6号になるべく転車台で方向転換が行われた。大樹のSLはヘッドライトが2つあり、カニ目とも呼ばれている。夜の風景に黒光りの車体と白い煙が映えている。客車は国鉄・JRの夜行急行や臨時列車などに活躍した14系座席車。夜に停車していると、かつての北海道の急行まりも、はまなすなどの出す夜行列車をイメージさせる。大樹の後尾には補機としてDE10ディーゼル機関車が連結され、一層北海道の夜行急行の姿を再現している。会津若松行きのAIZUマウントエクスプレスと顔を合わせる。東武日光・鬼怒川温泉~会津若松が1本で行けて便利だ。先頭ではSLの連結作業が済み、夜のホームで発車を待っている。6号は比較的すいていて、SL見物も楽にできる。客車の愛称表示もイラスト入りだ。1,3号車の客車内は青い簡易リクライニングシートが並び、ご丁寧に当時の特徴である腰を浮かすとリクライニングが元に戻る構造もそのままだ。以前はこれで一晩明かすなど、よく出来たなと思う。この日の真ん中の2号車は、北海道のまりも・はまなすで使用されたドリームカーが連結されている。リクライニング角度も簡易リクライニングシートとは大きく異なり、かなり深い。これだと夜行列車としても成立する。但し4人向い合せはやりづらそうだ。ドリームカーの車端部には談話室もあり、夜行急行時代は備え付けの自動販売機で飲み物を買ってここで気分転換することも出来たようだが、今はここでの飲食は禁止になっている。ドリームカーは元々JR北海道の車両だったので出入り口には同社のキャラクター「もじゃ君」をデザインしたステッカーも残っていた。鬼怒川温泉駅有人改札には鉄道むすめのパネルもあった。鬼怒川温泉駅の壁にはSL大樹をイメージしたイルミネーションがあった。夜なので景色はほとんど見えないが、車内放送では客車ではおなじみ「ハイケンスのセレナーデ」のオルゴールが流れて夜行列車気分が味わえる。下今市付近でもイルミネーションが見え、冬の夜の楽しみでもある。終着下今市に着き、この日の大樹の運用は終わる。特急スペーシアや6050系電車とも顔を合わせ、ここが東武の駅なのだと実感する。「オトクなきっぷ」「おすすめの列車」などをまとめたサイトを作成しました。鉄道旅行の参考になれば幸いです^^※当ブログを「にほんブログ村」に登録しました。ポチよろしくお願いしますにほんブログ村にほんブログ村にほんブログ村