|
カテゴリ:自転車以外のことなど
去年のクリスマスイブに思いがけないことが起こりました。
このことは12月25日にブログにも少し書いたのですが、新年の挨拶の度に、「大丈夫? それで、眼どうなったん?」と聞かれます。 どうせ聞かれたら説明するのだから、ここに、あらためて詳しく書いておこうと思います。 それに、老化が原因で起こったことなので、40代以上の人には他人事じゃないですよ。読んで頂ければ少しは参考にもなると思います。 とは言うものの、ほとんどの方は、大丈夫、関係がないかもしれませんが。 クリスマスイブの24日も、CAAD8通勤スペシャルでジテ通でした。 朝7時過ぎ、自宅を出発、まっすぐ北に向かいます。いつものように、国道25号を横断し、車があまり走らない佐保川沿いの道を時速25kmから30kmで走ります。寒い時はスピードを控えケイデンスを上げたり、温まれば、スピードを上げたり、調節しながら走るのです。 この季節、体が温まり調子が出てきたちょうどその頃、朝日が右手方向の大和高原から昇ってきます。 朝日の方向を眺めると、「えっ、なに、これっ!」その明るい光の中で、右眼の中で何かが起こっているのが見えるのです。 黒い影が、螺旋を描きながら下から上へ、一本、二本と、昇り龍のように勢い良く登ってくるではないですか。あまりの気持ちの悪さに、自転車をゆっくり走らせ、何が起こっているのか自問自答しました。頭が混乱して正常な思考が出来ません。 ゆっくりと走りながら、「何が起こっているのか?どうしようか。どうしたらいいのか?」と思考が堂々巡りをするばかりです。 堂々巡りの中で「これは、血液に違いない!!」と閃きました。血液だとする全て説明が出来ます。 自転車を止め、心拍を下げたら、昇り龍の勢いは少し下がり始めました。眼底で出血が起こっているなと確信しました。年末の仕事が忙しい時期だけど、直ぐに病院に行かなければと失明するかもしれない程大きなことが起こっていると思ったのでした。 直ぐに病院に行こうと決断すると、帰りは心拍を上げないようにゆっくり自宅を目指しました。 思えば、10月にも、ジテ通での帰り、左眼の中で流れ星が飛んだ。この時も病院で診察を受けている。眼底を調べてもらったが異常はなかった。老化の一種で、網膜が周辺部からはがれるときに流れ星のように見えるのかも。でも、異常ではないし、網膜も問題ないと言われた。 11月にも、自転車で出勤して、パソコンの画面を見たとき、コントラストが調整できず画面が白く抜けて見えるような違和感があった。そのときも、すぐに自宅に戻り、病院で診察を受けた。受診したときには症状は消えていた。眼底を再び調べてもらったが異常はないとのことだった。眼の異常はないから、症状が消えないなら脳外科か神経内科の診察を受けたらと言われた。 受診した病院は、近所でも一番大きな総合病院。なかでも眼科は有名で全国から患者を集める名門病院です。信じるしかないと思った。 しかし、それらは前兆だったのだろうか?今となっては分からない。 「良かったね。」という衝撃の事実 病院に到着し、診察券を再来機に挿しても画面に眼科は表示されなかった。受付に行って聞くと、「手術日で再診はしないとのこと。明日来てください。」と冷たく診察を断られた。 「多分眼底から出血しているんです。自覚症状があるんで至急に診察を受けたいんです。」と必死に訴えた。 「先生と相談しますのでお待ちください。」とのこと。 一時間程待っただろうか、診察していただけることとなった。 瞳孔を開くための目薬を点され、眼底を調べてもらう。出血の後と網膜に穴が開いていることが分かった。左目の調べてもらうと、左も穴が開いているとのこと。 「穴から水が入ると失明してしまいます。直ぐにレーザー手術をしましょう。それ以上剥離しないよう穴にレーザーで火傷をつくり治療するのです。穴が大きくなれば、入院して手術することになるところでした。良かったね。良かったね。」と言われた。 穴が開いているのに「良かったね。」はないだろうと思ったけど、不幸中の幸いということなのか? 一応手術なのでと、サインをした。その文書には、金額のことも記載されており、レーザー手術は、片眼約10万円、両眼なので約20万円、とある。私は、三割負担なので、その他検査費や色々含めて、今日一日で7万円位かかるとのことだった。 この金額を見て、簡単な手術じゃないと感じた。 少し待って、レーザー手術が始まった。良く分からないが、多分ピンポイントでレーザーを当てないといけないので目をしっかり開け、必死で動かないように緊張が続く。レーザーが連続して当たると目の奥の頭の芯に痛みを感じる。神経がない部分なのに、どうして?かなりきつい光線が当たっているような気がした。 右眼は、何度かやり直しがあったような気がするが、意外と短い時間で手術は終わった。 そして、以降、1ヶ月は、あらゆる運動を禁止するということを言い渡された。 振動が一番いけないとのこと、振動のない運動なら大丈夫だろうという人(医者)もいるが、主治医からは一切だめだとのこと。 失明と引き換えなんだから、主治医の言うことを守るしかないですよね。 レーザー治療から、13日目、右眼は、まだ黒い影が見えています。 ←クリックして、お見舞いしてやってください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[自転車以外のことなど] カテゴリの最新記事
|