若輩ゼネコンマンのひとり言

　十数年前、僕が高校生の時にヒッチハイクを2回したことがある。
1回は高校1年の夏。太宰府天満宮を目的地としてヒッチハイクをした。
　豊田の上郷サービスエリアから福岡に向けて出発。
上郷→小牧→北九州となんと2台だけの乗り継ぎで着くことができた。
（就職して九州に転勤したときに分かったんだが、普通に休まず走っても10時間以上かかる道のり。）
　2台のうち1台は覚えているけど、もう1台をあまり覚えていない。
たしか～　シルバーのセダンでサラリーマン風の人が運転していたと思うんだけど・・・。まあ、それもそのはずもう1台は黒のベンツで、乗っていた人は見た目がその道の人っぽい50代の人。奥さんはなんと19歳という。
　小牧を出て途中何度か渋滞があったんだけど、その都度クラクションを鳴らす。そうすると自然に道が開くんですよね。“十戒”かよ。（自然には語弊がありますか。故意にですね。）
　そんなこんなで朝9時に上郷を出て北九州に着いたのは20時、半日のドライブが終わった。話はこれだけでは終わらず、親切な黒ベンツおじさんの誘いもあり、家に行くことになった。
　家は北九州駅の近くにあり、見た目は普通のマンションだった。
　家に着くとお茶を出してもらい、しばしくつろぐことになった。15分ぐらいして、見た目スナックのママが入ってきた。黒ベンツおじさん、妻と（仮称）スナックのママが雑談をはじめた。黒ベンツおじさんが今日1日のことを話し出した。
　数分して話も尽き、“若い男を譲ってやるよ”と黒ベンツおじさん。これって人身売買？まじかよ～。がしかしスナックのママは“若い男には興味ないわよ”と言い、黒ベンツおじさんは“もういいよ帰って”って。何かホッとしたけど、男としては魅力がないってことかなーと淋しいような微妙な感じ。
　時間は21時を過ぎ、帰るって言ってもどこに帰るのか。結局、その日の夜はＪＲ北九州駅前の公園、正確にはラブホテル前の公園にテントを建て１泊することになった。
　僕の高校時代の夏休みの思い出でした。ちなみに夜中にカップルが珍しそうに2組やってきました。今じゃできないだろうなー。治安悪いから。