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カテゴリ:病気を知りたい。
本脳炎、室内犬にも抗体 通常環境で感染の危険か ワクチン中断に懸念の声
記事:共同通信社 提供:共同通信社 蚊が媒介する日本脳炎に人が感染する危険は、近隣に豚がいるなどの「要注意」とされる環境でなくても依然かなりあることが、山口大の前田健(まえだ・けん)・准教授(獣医微生物学)らの調査で27日までに分かった。 人の近くで暮らしているため、こうした危険の評価に適すると考えられる飼い犬を調べたところ、蚊に刺されることが少ないはずの室内犬の約1割から、感染歴を示す抗体が検出された。犬の体内でウイルスは増えないため、犬から人に感染する恐れはない。 日本脳炎ワクチンの定期接種は、副作用を理由に2005年から事実上中断、新ワクチンの登場も遅れているため、免疫がない子どもが増加中。専門家からは影響を心配する声も出ている。 前田さんらは、05-06年に山口県周辺の動物病院にかかった飼い犬計100匹の血液を調べ、17匹(17%)から日本脳炎ウイルスへの抗体を見つけた。飼育環境との関係では、屋外で飼われている犬の陽性率が高く38%だったが、室内飼育犬も10%が陽性で、あまり外に出なくても感染の危険はあることが分かった。 日本脳炎はウイルスを持つ豚の血を蚊が吸い、人を刺すことで人に広がる。厚生労働省は、人の流行の恐れを予測する目的で豚の感染状況を調べているが、近年は宅地と養豚場が離れていることが多く、前田さんは「人への危険予測には、生活環境が近い飼い犬の方が適している」とみる。 前田さんは「室内犬にも抗体があるということは、人への感染機会は依然多いとみられる。安全なワクチンの開発を急ぐべきだ」と話している。 ▽日本脳炎 日本脳炎 日本脳炎ウイルスによる中枢神経疾患。豚の体内で増えたウイルスを主にコガタアカイエカが媒介する。人から人には感染しない。感染者の大半は無症状だが、脳炎を発症すると死亡率は高い。患者は世界で年3万-4万人。日本では1966年の約2000人をピークに減少。94年以降は予防接種法に基づく定期接種の対象となり年間数人に減ったが、厚生労働省は2005年、一例の重い副作用を受け接種を「推奨しない」と発表。定期接種が事実上中断した。06年に登場予定の新ワクチンは開発が遅れ、希望者は旧型を打てるが、在庫は少ない。 *衛生状態がいいと言ってもウィルスは必ず環境に準じて変化するからワクチンが作られていないのはちょっと不安かも! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.09.28 07:59:45
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