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カテゴリ:病気を知りたい。
人間への感染促す変異特定 鳥インフルで東大など 「新型」出現監視に期待
記事:共同通信社 提供:共同通信社 鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)が、人間に感染しやすい性質を獲得する際に不可欠とみられる新たな変異を、河岡義裕(かわおか・よしひろ)・東京大教授を中心とする日本とベトナムの国際チームが5日までに特定し、米専門誌に発表した。 こうした変異が重なると、人間の世界で爆発的に流行する「新型インフルエンザ」の出現につながると懸念されている。河岡教授らは昨年、やはり人間への定着に重要な別の変異も見つけており、これらの変異を監視することで、新型出現の危機がどれだけ差し迫っているかの判断に役立つと期待される。 チームは2004年にベトナムの1人の患者ののどと肺からそれぞれ採取した、2種類のH5N1型ウイルスを比較。のどの方のウイルスは、表面のタンパク質のアミノ酸が1カ所、グルタミン酸からリシンに変わっており、マウスに感染させると、のどや鼻など気道上部のさまざまな細胞で増殖しやすく、哺乳(ほにゅう)類の一般的な体温(約37度)より低い約33度でも増えることが分かった。 これは、ウイルスがせきやくしゃみで広がりやすい性質を獲得したことを示しており、人間での大流行に向けた重要なステップになるという。 河岡教授は「大流行に至るにはさらに別の変異も必要だとみられるが、人間への感染が繰り返されるほど、変異の危険は高まる。ウイルスを慎重に監視していく必要がある」と話している。 ▽鳥インフルエンザウイルス 鳥インフルエンザウイルス(H5N1型) 鶏などの家禽(かきん)に高い致死率をもたらし、従来は鳥から人間への直接感染はないと考えられてきたが1997年に香港で18人が鳥から感染、うち6人が死亡した。2003年ごろからアジアの家禽にまん延し、欧州、アフリカの鳥にも広がる一方、アジアを中心に鳥から人間への感染が続いている。世界保健機関(WHO)によると、10月2日現在、最多のインドネシアなど12カ国で329人が感染、うち201人(61%)が死亡した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.10.06 07:57:56
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