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殺傷現場でトリアージ 約160人超の救急隊ら出動 「AED足りない」怒号も
記事:共同通信社 提供:共同通信社 7人が死亡、10人が重軽傷を負った東京・秋葉原の無差別殺傷事件。その現場には約160人を超える救急隊員や医師らが駆け付けた。けがの程度に応じて処置の優先順位を決める「トリアージ」が施され、東京都の災害派遣医療チーム「東京DMAT」から4隊が出動。東京消防庁は大型の特殊救急車も投入し、地下鉄サリン事件や新宿・歌舞伎町ビル火災に並ぶ態勢で救命に当たった。 消防庁への一報は事件発生数分後の8日午後零時36分。近隣の消防署から救急隊5隊が出動した。最先着は浅草橋出張所の救急隊。現場に到着すると、重傷者の数は予想をはるかに上回っていた。トラックにはねられた人、ナイフで刺された重傷者-。 「自動体外式除細動器(AED)が足りない」。救急隊員の叫び声が響く。「これだけの負傷者がいる現場で、装備は十分だったのか。うちにAEDがあればもっと助かる人がいたかもしれない」。近くのファストフード店の男性従業員(29)は悔やむ。 心肺停止の患者も5人いた。救急隊5隊がかかりきりになってしまう数だ。対応できるけが人の数は既に超えていた。 消防庁はすぐさま救急隊15隊を追加派遣。8床分のベッドを備え救護所にもなる特殊救急車「スーパーアンビュランス」を出動させた。 現場では救急処置の優先順位をつけるため、トリアージも始まった。救命の見込みがない「黒」、一刻も早い処置が必要な「赤」、すぐには生命の危険のない「黄」。それぞれを示すタグが、路上に横たわる被害者に付けられていく。 第1陣の報告を受け、午後零時43分には「東京DMAT」の日本医科大のチームに出動を要請。医師2人、救命士1人が救命に当たり、さらに3病院からも計10人が現場に向かった。 4隊もが出動したのは、2004年の東京DMAT発足以来初めてのケース。「近くに犯人がいるかもしれない状況下での救命活動だった」。消防隊員の1人は緊迫した現場の状況を振り返る。 東京都災害医療担当の永井秀明(ながい・ひであき)副参事は「消防と連携して速やかな医療が展開できたと思う。DMATが出動したことで助かった人もいるのではないか」と評価。都は今後、DMAT各隊の処置内容など、詳しい検証をする予定だ。 ▽東京DMAT 東京DMAT 地震などの大規模災害や事故が起きた際、重傷者の救命治療をする東京都の災害派遣医療チーム。災害医療の専門訓練を積んだ医師や看護師ら数人でチームを編成。2004年の新潟県中越地震でも3隊が出動した。東京都の運営要綱では災害だけでなく、事件や事故で重症者2人、中等症者10人以上が出た場合に出動する。都内17病院が指定機関で、550人の医師や看護師が隊員として登録。DMATはDISASTER・MEDICAL・ASSISTANCE・TEAMの略。 *人を一撃で殺してしまうナイフが簡単に手に入るとは・・・ 日本は地震が多いので自然災害に関しての対策はありますが、このような事件に関しては対策はなかったと思います。 救急隊の迅速な行動や周りの協力がなければもっと悲惨な結果だったかもしれません。 でもこれをきっかけに歩行者天国を中止すると言う考えはどんなものなのでしょうか? 十分な警備体制を取れないことが中止理由ならお門違いでは? 1人の異常者の行動でその地域の経済の活性化まで影響を与えるなど許されないことです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.06.12 08:03:49
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