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夢を「見る」のも夢じゃない!? 脳血流から画像再現、ATRが成功
記事:読売新聞 提供:読売新聞 人が目で見ている文字や図形を脳から読み出し、画像化することに国際電気通信基礎技術研究所(ATR、京都府精華町)神経情報学研究室の神谷之康室長、宮脇陽一研究員らのグループが世界で初めて成功した。 将来は睡眠中の夢や、脳内で思い描いたイメージも画像化できる可能性があるとしている。11日発行の米科学誌「ニューロン」に掲載される。 人が目で見たものは、網膜で電気信号に変換され、後頭部にある大脳視覚野で処理される。 今回の研究では、100コマ(10×10)の画面上に、暗部と点滅部をモザイク状に配した画像を440種類作成。それぞれを被験者2人に見てもらい、視覚野での脳活動(血流の変化)を機能的磁気共鳴画像(fMRI)で測定し、コンピューターで解析して認識パターンを作成した。 その後、暗部と点滅部で構成された「□」「×」など5種類の図形と、「neuron」のアルファベットを一つずつ見てもらいながら、同様に視覚野の活動を測定し、事前に作ったパターンを基に画像情報を再構成したところ、ほぼ同じ文字や図形を再現できた。約1億通りの画像が読み取れるという。 実生活への応用も期待 上は被験者が見た画像。下は、被験者の脳から読み取った画像(ATR提供) 大脳の視覚野から画像を読み取るというATRの研究は、心など複雑な脳内現象の解明のほか、医療面など実生活への応用も期待できる。 今回の研究が進めば、障害で話せない人が、脳内で文字を思い浮かべるだけで、意思を伝えることが考えられる。また事故などで腕を失い、義手をつけた人が、指の複雑な動きをイメージし、それぞれの動きに応じた脳活動パターンを認識し、義手の動きに取り入れることも可能だ。 しかし、脳内情報は極めて個人的なものだ。 将来的に、〈心をのぞく〉ことができるようになったとしても、犯罪捜査などへの安易な応用は避ける必要がある。宮脇研究員は、「技術の進歩に合わせ、法整備の検討も必要」と話している。 *脳の解析も進んでいるようでこのまま行くとアニメで見た脳から直接伝達するシステムを現実で見ることができるかも! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.12.12 07:50:20
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