不妊がなくなるかも!
羊膜成分で卵子を体外成熟 北里大など、サルで成功 不妊患者の負担軽減に期待 記事:共同通信社提供:共同通信社 子宮内で胎児を包む人間の羊膜の成分を利用して、カニクイザルの未熟な卵子を試験管内で効率よく成熟させる実験に、北里大の桜川宣男(さくらがわ・のりお)客員教授(再生医学)と滋賀医大の鳥居隆三(とりい・りゅうぞう)教授(実験動物学)らのチームが22日までに成功した。 成熟させた卵子には受精能力があり、受精後少なくとも4-8つの細胞に分裂するまで成長できることをチームは確認。 同様に人間の未成熟卵子を体外で成熟させることができれば、不妊治療で体外受精をする際、重い副作用も起こり得る排卵誘発剤を使わずに済むため、患者の負担軽減につながると期待される。 チームは、出産後の女性から提供してもらった羊膜から、細胞外基質という支持組織を抽出し、その水溶液を乾燥させて薄い膜を作製。次にカニクイザルの未成熟卵を膜の上に置き、37度で最長12時間培養した。 「卵核胞期」と呼ばれる、極めて未熟な段階のサル卵子でも、21個のうち6個が受精可能な卵子に成熟した。家畜などで広く使われる培養法と比べ、効率は3-3.5倍。染色体異常がないことも確認したという。 チームは精子と顕微授精させた受精卵を雌ザルの子宮に移植する実験も進めており、近く、妊娠の有無を確認する予定。 羊膜は通常、出産後に廃棄されるため、入手が容易なのも利点。桜川教授は「羊膜のどんな成分に卵子を成熟させる秘密があるのか、解明を進めたい」としている。実験の成果は来年1月、米国で開かれる国際胚(はい)移植学会で発表する。▽卵子の成熟 卵子の成熟 通常は卵巣の中で進む卵子の成熟は、細胞核のDNAが半分になる分裂をするなど複雑な過程をたどるため、体外での再現は難しい。しかし不妊治療で使われる排卵誘発剤は、人によっては生命にかかわる卵巣過剰刺激症候群という副作用を起こすことがあり、卵子の体外成熟が安全かつ確実にできれば、患者の負担を大幅に減らせるメリットがある。 *画期的なことです! これで出生率を上げることができるかも。あとは体外で生育させる技術が出来れば母親が要らなくなるかも?