カテゴリ:本・音楽・映画
2005年7月7日
住み慣れた街京都を後にし、 実家のある山梨へ。 あれから1年が過ぎた。 この1年の間、 人との出会いと別れ。 別れの方が多かったような気がする。 失くしたものの大きさを知った。 そもそも実家に戻ってきたのは 母の病。 片親でここまで育ててくれた。 最近ようやく素直に この世に産んでくれてありがとう。 という気持ちになってきた。 最初に母の病を聞いたときは 正直迷った。 新しい学年の生徒とちょうど 慣れてきた時期だった。 京都に住み始めたときに 1つの決意をした。 実家には戻らないと。 学費も生活費の工面もがんばった。 学校も仕事も。 でも、自分の未熟さゆえに 他の人を恨めしく思ったこともあった。 京都の地で他の人には 負けたくない。 その思いから、一定の成果をあげるまでは 戻らないと。 しかし、僕の決断は、 山梨に戻る。 自分の中でこの選択が正しいかどうかは 分からない。 最初に決めた、一定の成果・・・ あげていない。 いまだに心のどこかで自分の最初の 決意にウソをついたことを 責めている。 でも、 ここまで育ててきてくれた母、 細腕で育ててくれた母に恩返しができていない。 近くにいること。 これが母への恩返しなのではないか。 そして、 その僕の背中をそっと押してくれたのが、 リリーフランキー著「東京タワー」 ほとんどの男は間違いなく マザコンだ。 と僕は思っている。 僕には父がいないが、 もし、父が同じような 状態なら病院に定期的に見舞いに行く。 仕事を辞めて帰ることは しなかったように思える。 幸いにも母は峠を越え、 今は元気にしている。 この選択は今後の人生の分岐点と なる気がしている。 最後に、 京都での生徒、保護者、仕事関係者 には多大な迷惑をかけてしまいました。 申し訳ありませんでした。 僕のわがままをいつの日にか 許していただけたらと 思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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