クムイウタ(Cocco) その1
最近よく聴くのがこのアルバム。車の中でヘビーローテーションです。Coccoのクムイウタ堀江博久氏を中心にくるりの岸田さんや佐藤さんなどとSINGER SONGERで活躍してます。それぞれの曲に個性があり、語りつくせないのですが今日は第1回目。このアルバムの11曲目で3rdシングル「Raining」「それはとても晴れた日で」と題名「Raining」絶望と希望の織りなす歌詞にいろいろな複雑さの中にもわずか一筋の光が射す。彼女が持っている世界観に引きこまれるような魅力を感じます。前半の髪と腕を切る歌詞も印象に残りますが、2番のサビに入るところからのあなたがもういなくてそこには何もなくて太陽 眩しかったそれは とても晴れた日で泣くことさえできなくて、あまりにも大地は果てしなく全ては美しく白い服で遠くから行列並べずに少し歌ってた今日みたく雨なら きっと泣けてた大切な人を失う・・・。この絶望感。雨だけが悲しみを流してくれる。そして、そこからそれは とても晴れた日で未来なんて いらないと想ってた私は無力で言葉を選べずに帰り道のにおいだけ優しかった生きていけるそんな気がしていたと前向きに生きようというのが見える。しかし、過去形を多用しているのが気になる。おそらく、まだまだ自分の気持ちの中では整理がつかず、現在進行形の問題なんだろうなあと。人の生と死に直面するというのはそれだけ人生の中でも大きな局面であることは言うまでもない。しかし、この歌詞のようにその大きな葛藤の中から生まれるものは、とてつもなく大きなものであろう。大切な人を失った瞬間は歌詞の「今日みたく雨なら きっと泣けてた」というように、なかなか泣けないものだ。そして、泣けるようになった時に初めて、残された人間は、死を認識し、次のステージに進むことができる。そんな気がする。これは僕のわずかばかりの人生の中で得た答えである。