西原理恵子『洗えば使える 泥名言』
「あと、そういう絶望しかないときは、たとえば1週間後とか、10日後とか1か月後とかに「レストランに行く」「ちょっとした旅行に行く」「○○を買いに行こう」とか、そういう予定を決めておきなさい、とも言ってました。そしたら人間って、どうしようもない目の前の恐怖より、そういう小さなニンジンのほうに気持ちがむくんだって。 そうやって希望の時が訪れることを教えておくことがすごく大事。これは人生のいろんな場面に応用が利くんです。」(p.152)『洗えば使える 泥名言』西原理恵子、文藝春秋、2016年08月、1,000円(税抜)引用したのは、西原理恵子の恋人、高須クリニックの高須先生に言われた言葉「すべての患者様には希望しか与えてはいけない。」の解説です。私も、すべてをクリアーできてない段階でも自分で細かく節目を作って、「これが終わったらあれをしよう」という楽しいことを設定しておこうと思います。長編小説も、章ごとに読んでいけば、いつかすべてが読めるのですから。