「『バーフバリ』字幕監修者が語る“音が美しい”テルグ語の魅力」
『バーフバリ』字幕監修者が語る“音が美しい”テルグ語の魅力(3/3)2019.03.17―ラーナーさんは外国でインド人ではない人からテルグ語で話しかけられるということに、すごくビックリされていたようでしたね。そうですね。テルグの人たちって「自分たちはマイナーな言語を喋っている」と思っているんですね。でも、テルグ語自体は多分、いま9,000万人くらいの話者人口がいるので、けっこうな大言語なんです。話者のほとんどがインド人で、アメリカや南アジアなどに移民がいます。人口的には多いのに、彼らは人前に出たときに「自分はテルグ語が母語です」とか普通は言わないですね。面白かったのは、『バーフバリ』を観て「テルグの人ってああいうアクションが好きで、どっちかっていうとケンカっ早くて、なんか猛々しい人たちなんじゃないか?」と思った人たちがいたようで、そういう人たちに「いやいや、テルグの人たちはすごく慎み深いし、どっちかというと引っ込み思案で、自分から進んで『私はテルグ語を喋ります』とかめったに言わないし、すごく控えめなんですよ」っていう話をすると、みんな驚きますね。https://www.banger.jp/movie/6072/私が見た『バーフバリ』はテルグ語です。9,000万人も喋っているのに、13億人もいるインドではマイナーな言語なのですね。「慎み深く控えめ」という表現は、劇中のバーフバリではなく、役者プラバースの様子を知っていると、うなずけます。バーフバリ2 王の凱旋【Blu-ray】 [ プラバース ]