ドリンクとってくるね
思い込みの言葉が時々あります。「しげる」という言葉が書いてあるのを見ると、「水木しげる」が頭の中に瞬時に思い浮かんでしまいます。また、「ドリンク」は、「どんぐり」に空目します。例えば小説で、政治家や財界人が集まる立食パーティーの場面で出席者が「ドリンクとってくるね」と言った場面であっても、「ドングリとってくるね」と変換されてしまうのです。瞬時に場面が秋の里山や、学校の裏庭に切り替わってしまいますが、「いかんいかん…」と、瞬時に立食パーティにチェンジします。私の頭の中のプログラムの癖のようなものでしょう。どんぐらー、ドングリを語る。 (みやざき文庫) [ 岩永哲夫 ]