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カテゴリ:本
一般的にブスとは、「見た目が残念な女」、もしくは「性格が悪い女」を指すものである。しかし、私の中の「ブス」とは、そういったたぐいのものではない。という事は、賢明な読者の皆様はもうお分かりであろう。
この本を書いた2012年は、「女子力」という言葉が巷にあふれ出した年だそうである。そんな「女子力」とは対極にあるのが本書における「ブス」である。……「ブス力」……ぶすりょく……声に出して読みたい日本語、「ブス力」。(p.4 まえがき) 安彦麻理絵『ブス活、はじめました。』光文社智恵の森文庫、2019年3月、740円+税 これは『ブ活はじめます すべての女に捧げる「気持ちいい! 」ブス活動のススメ』(宝島社、2012年)を改題し、大幅に加筆した作品です。 こちらも当然、発売直後に購入し、持っています。 2012年時点で著者は43歳でしたが、2019年現在49歳になられています。 単行本収録の文章の各章末に、現在の視点でのエッセイが付け加えられているのは、読者として有り難い限りです。 7年の間に著者は女性として進化されており、進化した視点での加筆がまた興味深いのです。 私はこの本の発売を著者のtweetで知り、思わず歓喜のコメントをしてしまいました。 すると、著者からお返事をいただきました。 本を書くような人は雲の上の存在であったのですが、SNSの普及は著者と読者との距離をいとも簡単に縮めています。 私は安彦氏の著書のほとんどを所持しています。 あからさまな女の生態が身も蓋もなくさらされていて、大好きなのです。 安彦氏を初めて認識したのは雑誌『DIME(ダイム)』でした。 サラリーマンを読者と想定したこの雑誌に連載された漫画には、男性にはなかなか想像し得ないような女性の赤裸々な生態がありのままに活写されており、度肝を抜かれました。 それ以来のファンです。 著者と共に私も老いていくにつれ、ますます女としての面白さが理解できるようになるタイプの作品をお書きになると思うので、これからの著作の発売を切望しております。 関連記事がこれです。 「女性を傷つける「ブス」という言葉を変容させたい── 。漫画家・安彦麻理絵さんの【ブスメシで自分をラクにする方法】 」(「メシ通」019-06-05 企画・文・撮影:白央篤司} https://www.hotpepper.jp/mesitsu/entry/atsushi-hakuo/19-00132 ↑上記URL中で安彦氏が紹介するブス飯が、さすがのインパクトで驚嘆しました。 2013年11月10日にも安彦氏の著書を紹介しています。 ブス活、はじめました。 (光文社知恵の森文庫) [ 安彦麻理絵 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年06月15日 18時48分41秒
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