昨晩、愛用のみじん切りチョッパーの刃を洗っていて、右手親指を切りました。
ザクっという感触がするやいなや血があふれたので、慌てて心臓より上に手を上げました。
血小板と白血球をフル稼働させて自力で傷を塞ぎたかったですが、血が止まらず。
念力でどうにかならんかと患部を睨み付けてもみたけれど、血が止まらず。
観念して夜間診療へ向かうことにしました。
スマホで、今晩の担当病院を検索すると、地理的に行けそうなのは内科の個人病院ばかり。
外科の先生を求めて、119番に電話して教えを請うたところ、比較的近くの総合病院に連絡してみるよう言われました。(※私の住む地域では、こうしたときに電話する専門の場所がないので、119番にかけます)
教えていただいた病院に電話すると、泌尿器科の先生が当直とのことでした。
「泌尿器科……」と思わないではなかったですが、普段風邪とかインフルエンザばっかり診ていそうな内科の個人病院(←失礼)ではないので、お願いすることにしました。
以前、外科的なことで夜間診療を受けた時、内科の先生にあたってえらい目にあったので、ちょっと神経質になっていました。
その間、右腕を上に上げつつ血痕を拭き、保険証や財布や、待ち時間に読むための本を鞄に入れたりしました。
左手しか使えないと、何をするにも不器用で不便です。
病院に着くと、本を読む間もなく診察室に通されました。
本日の当直表示に、「外科:泌尿器科」とあるのが頼もしく思えました。
泌尿器科って外科だったのですね。
台の上に腕を置くと血があふれてきましたが、医師はおむつのような素材のシートを敷いて、
「縫うと止まるので、気にしないでください」
と、こともなげに言いましたので、気にしないことにしました。
何で切ったのか聞かれたので、
「容器に入れて何度か線を引っ張ると、人参をみじん切りにできる機械で」
と答えると、周りにいた数名の看護師さんが「そんなのがあるんですか!?」と言うので、
「あるんですよ~。便利ですよ~……こんなケガするけど」
と言って、笑い合いました。
ケガを負っても初見の人と盛り上がれるおばちゃん力が身についてきたようで嬉しいです。
そのようなことを話しながらも、おむつのようなシートには温かい血が垂れ出ていたので、医師は指を押さえてしばらく止血をしてくれました。
異性に手を握られても、そこが夜間診療の診察室では私の心は微塵も動きません。
親指の付け根に麻酔を打たれるとき、看護師さんが手を握っていてくれました。
「痛いですね~。大丈夫ですか?気分は悪くないですか」
と2回も聞かれました。
血に弱い人は失神したりするからではないかと思いましたが、私は己に腹を立てていたので、むしろ普段より目が覚めていたのですが。
今回のケガは、大量にもらったトマトを処理するためにミートソースを作ろうとして、玉ねぎ・人参・椎茸を切り刻んだみじん切りチョッパーを洗おうとした時に起こりました。
病院から帰宅し、麺を茹でて、ミートソースを掛けて食べました。
おいしかったです。