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淡々堂

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十二国記シリーズ本編の新刊が18年ぶりに発売されることは、​2018年12月14日​に書きました。

そして無事、『白銀の墟 玄の月』1、2巻が2019年10月12日(土)に、3、4巻が11月9日(土) に発売されました。
これだけ人気の作品なら、私の住む街が田舎だとはいえ、発売日からほどなく本屋に並ぶのではないかとも思いましたが、そんな不確かな希望を信じられようはずがありません。
事前に予約注文をしておきました。
果たして、発売日から数日後には本屋から連絡を受け、いそいそと購入しました。

人生で5本の指に入る忙しさのさなかに発売されましたので、1、2巻はすぐには読めませんでした。
3、4を入手してから、2回、片道2時間以上かかる場所へ高速バスで移動しました。
その行き帰りで読みました。
最後の方は、味わうなどというものではなく、筋書きさえ追えれば良しという読み方で、斜め読みです。
そんな風には読みたくなかったですが、時間が無かったので仕方がありません。

読了後の感想としましては、18年待っていて良かったです。
泰麒に民が「お待ちしておりました」と額ずくのと同じ気持ちで、私も心で額づきました。
また、泰麒が待っていた人に額づいた時には、私も心で額づきました。
しかし、まだ疑問はあれこれ残っているし、今後、朝廷がどんなふうに整うのかも大いに気になりますので、来年発売されるという短編集が楽しみです。

原稿を書いたり、それを整えて出版したり、流通させたりというのは一つ一つが大変な手間です。
今、来年出ると言ったってその通りにはいかないかもしれません。
でも、泰の民が作中で6年待ち続けたのと同じように、私達読者は蓬莱の民として今回18年待ちました。それに比べばおそらくは短い期間になるでしょうから、来年刊行を期待しながら気長に待ちたいと思います。

新刊が読めて、生きてて良かったと思いました。


小野不由美「十二国記」新潮社公式サイト
https://www.shinchosha.co.jp/12kokuki/


白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 (新潮文庫) [ 小野 不由美 ]

白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫) [ 小野 不由美 ]​​

白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 (新潮文庫) [ 小野 不由美 ]

白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 (新潮文庫) [ 小野 不由美 ]





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最終更新日  2019年12月07日 00時47分52秒
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