奥出雲おろち号#1
夏休みから計画していたものがようやく今年の運行終了間際に乗ることが出来ました。夏休みは豪雨による不通、10月は山陽新幹線の人身事故の煽りを受けてキャンセルとついてなかったトロッコ列車の乗車ですが、3回目でやっと間に合いました。旧国鉄からのディーゼル機関車と客車が活躍する数少ない路線である木次線の名物かつ島根県の観光資源として有名な列車なのですが、木次線の存続問題や列車の老朽化で廃止が危惧されており、何としてもと思った次第です。この記事が本列車の存続と木次線の沿線活性化に微力でも寄与できればと思います。記事は3~4回に分けてアップしていきます。トロッコ列車の旅は木次から始まります。木次線は宍道~備後落合間の約80kmを中国山地の山間を縫って走る山岳路線です。列車は日曜日や特定日には出雲市から延長運転されますが、それ以外は宍道から各駅停車で向かいます。牽引するディーゼル機関車は1972年製。しかも汽車会社です。同年、この会社は川崎重工に吸収合併され現存しません。実はこのおろち号は車内販売や予約制の食事が充実しているため、隠れた食べ道楽列車としても知られています。始発駅の木次から車内販売が行われます。始めは木次乳業の製品を満載した恵みランドのワゴンがお出迎えです。往復の約6時間、とにかく列車で食べてきました。前回の記事で紹介した木次のパスチャライズ牛乳です。車内で販売されるものは学校給食と同じ量のパックで100円です。勿論、味はプレミアつきです。パスチャライズ牛乳以外では、コーヒー牛乳やチーズ、カスタードプリン、アイスクリーム(残念ながら乗った日には売り切れでした)、ヨーグルト、ぶどうジュースなども購入可能です。このカスタードプリン、勿論、前述のパスチャライズ牛乳がふんだんに使われたプリンで、カラメルも普通の砂糖ではなくビート糖を使ったこだわりの一品なのです。香料も人工甘味料も無添加。口に入れるととろけるような優しい甘さがいっぱいに広がります。次回は車内で楽しめる予約制の弁当やそばを取り上げていきます。