豚々拍子(神戸駅など)
ようやく警戒宣言の解除が徐々に広がってきていますが、首都圏、近畿圏は継続中です。海外では第2波、第3波の詳報も耳にするようになってきているので、健康には引き続き皆様、気をつけていきましょう。外出自粛中、駅弁もちょこちょこと週末にお世話になっています。淡路屋さんは全国宅配や酒造メーカーの神戸酒心館(福寿)とタイアップしてドライブスルーで販売を行うなど、攻める姿勢は好感が持てます。台湾やパリでもひっぱりだこを販売していた実績を持つので、日本の伝統的な食文化は残してほしいですね。今週末は豚々拍子(とんとんびょうし)を味わってみました。豚々拍子は2004年に発売された台湾風の駅弁で一旦終売になっていましたが、今月復刻販売で再開された懐かしの駅弁です。容器は淡路屋お得意の陶器製で、メインは豚ちゃんです。調べてみたら豚は各国で縁起のいい動物として知られているようで、中国では多産多幸のシンボルになっていることや、ドイツでは幸運をもたらす格言にも使われているそうです。黒いふたは、大学の卒業式などでよく見られる角帽がモチーフになっています。ふたを開けると中身はこのようになっています。味付けの煮卵に赤いパプリカ、菜の花の油炒めが付け合わせになっていて、角切りの魯肉(ルーロー)がたっぷりと。おかずの下には味付けのごはんが敷かれています。まさに台湾メシの駅弁で、魯肉飯の駅弁と考えると分かりやすいですね。実は発売当時とはおかずの中身が違っていて、かつては排骨(パーコー)や東坡肉(トンポーロー)もあったそうです。おそらく、開発期間が短かったので内容を絞った可能性があると考えられます。味は本格的で魯肉は八角の香りがすごく漂います。慣れていないと食べにくいかもしれないですが、台湾の味を身近に感じることが出来るクオリティでした。甘辛い魯肉は少な目のご飯でも十分食べられる味付けです。台湾料理、確かに美味しいんですよね。有名どころだと日本でも支店がある鼎泰豊(ディンタイフォン)の小籠包はとにかくクセになります。あの濃厚なスープが病みつきになる・・・・・あ~台湾行きて~。食べ終わった後はふたに「人生やっぱりトントン拍子」という防水シールが貼られていて、これをはがすと貯金箱として再利用できるようになっています。自宅でも早速、貯金箱としてゲン担ぎに使っていますが、お金には困らないようにしたいですね。