SL大樹日光埋蔵金弁当(東武下今市、東武日光、鬼怒川温泉駅など)
※7月13日にスペーシアX運行開始直前に伴い、アップデートを行いました。日本一高額な駅弁として全国的に有名な日光埋蔵金弁当。入れ物の種類とバリエーションの豊かさもあり、私鉄の駅弁としては珍しい人気商品となっています。現在はゲン担ぎと縁起物として東武のSL大樹を基軸として売られていますが、このバージョンは廉価版として売られています。製造元は日光鱒鮨本舗です。http://www.masuzushi.com/本当の日光埋蔵金弁当は器やおかずのグレード、内容の違いから全部で6種類あり、値上がりした現在の価格帯は1700円から237000円とバリエーションがあります。1700円以外の5種類は器が日光彫の伝統工芸品になっていて、完全注文販売で器が出来ないと発売されない幻の駅弁です。237000円の駅弁は一生に一度、本当に縁があれば食べてみたいですね。タラバガニからクルマエビ、和牛のステーキにキャビアまで鱒寿司も含めて最高級の食材で占められた駅弁は、皇室の晩餐会でも通用しそうな勢いの内容で、詳細はまっこうくじらさんのサイトで確認できます。http://kfm.sakura.ne.jp/ekiben/09tochigi_maizou.htm豪勢なこの弁当ですが、2段式の廉価版が1450円(当初は1350円でしたが、100円値上げしています)で手に入れることが可能で、おかずやご飯の内容も妥協は決してしていません。器は楕円形の2段弁当で黒のスチロール材ですが、掛け紙の金と相まって豪華な雰囲気が漂います。容器は徳川家の代名詞の一つである印籠をモチーフにしたとのことです。中身は上が細かく刻まれたかんぴょう入りのちらし寿司で、インゲンとけっこう漬けというお漬物が付け合わせとして入ります。その上には錦糸卵と「埋蔵金」と焼き印の入った玉子焼きが出てきます。付属品としてシャベルが入っているのがこの駅弁の最大の特徴で、埋蔵金を弁当で掘り当てるというちょっとした遊び心の入った演出が盛り込まれています。シャベルには「C11 207 SL大樹」の刻印入りで、弁当を食べ終わった後はアイスクリームやデザートのスプーンなどに使えます。旅の記念にも十分なクオリティです。下段はおかずがぎっしり。メインの鱒の塩焼きの他は牛肉のしぐれ煮、鱒のだんご、大判の湯葉、蓮根、椎茸、人参、こんにゃくの煮物、サツマイモの甘露煮と食べ応えは十分です。肝心のお味は国産の牛肉に代表されるように、湯葉も国産大豆を使った本物で旨味は濃厚。後味のすっきりとした上品で贅沢なものでした。食べ終わってから喉が渇かないのと濃いめの緑茶が丁度合うのは結構なものです。この駅弁、実は無添加なので安心して食べられます。食材本来の味を活かした調製がなされてますのでこれは嬉しいですね。添加物に頼らなくてもきちんとしたものを作ることは可能なのです。SL大樹は日光・鬼怒川方面の活性化のために2017年から大手私鉄では珍しい復活運行を遂げた成功例として、週末を中心に下今市~鬼怒川温泉間をメインに運行されています。管理人も乗った?のですが、乗った日はC11が故障でディーゼル機関車の代走となっていました。ですので、持ち帰った指定券には「DL大樹」と入っているわけなのです。鬼怒川温泉は3回ほど行ったことがあり、大樹に乗りに行く以前は笑ってはいけないハイスクール(ガキ使の人気シリーズ)のロケ地探訪(くちびる西高校の場所の最寄り駅は野岩鉄道の上三依塩原温泉口)と絡めて行ってました。現在は運行当初よりもバージョンアップしていて、1日最大4往復が運転されるのに加え、SL大樹ふたらとして下今市を跨いで東武日光まで足を伸ばす日があります。ここからが駅弁についてのアップデートの部分です。埋蔵金弁当はC11をモデルにしたプレミアムバージョンが売られている他、新たにデビューするスペーシアXの容器を使った「スペーシアX日光埋蔵金弁当」も販売されます。こちらは鱒寿司とちらし寿司をベースとしたもので、どちらかといえば寿司駅弁の類になります。お値段は3000円しますが、食材を厳選していることやスペーシアXの刻印が入った特製のランチスコップと日本刀型ナイフが付属で入るので、グッズ入りのお土産駅弁と考えるとよいでしょう。このスペーシアXバージョンの埋蔵金弁当は、8月の遠征でスペーシアXに乗るときに購入を予定していますので、夏以降にアップを計画中です。日光の鱒寿司は富山の鱒寿司と違って鱒の肉厚が大きく、湯葉も仕上げに使われるなど上品な味で評価の高い駅弁でもあったりします。日光・鬼怒川方面は5年ぶりに出向くことになるので、温泉も楽しみなのですが、しっかりと食も堪能したいと思います。同時に、浅草で売られるスペーシアXプレミアム駅弁は気になりますねえ(^~^)。