シン・伊予灘ものがたり
昨日、久々に鉄道関連のニュースで驚きました。管理人も3回乗って乗車記にも記しているJR四国の伊予灘ものがたりが、車両の置き換えを行うとの発表があったからです。JR四国ニュースリリースhttps://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2021%2003%2029%2003.pdf伊予灘ものがたりは2014年に登場したJR四国初の本格的観光列車で、置き換えとなるのは現在運行している初代の車両です。ベースは大量生産されたキハ40系列のキハ47の寒冷地仕様で、足回りが空気バネ台車と特徴的だったのですが、2011年に一旦廃車されてから3年を経て観光列車に改造された稀有な経歴を持ちます。一般型気動車がグリーン車仕様(キハ47→キロ47)になるのも初めてのことでした。今回、このキロ47を置き換えに至った経緯は、直接的には車両ならびにエンジン、走行機器類の老朽化に伴うもので、車両が製造から40年以上と古いこともありますが、特にエンジンはカミンズやコマツなどのハイパワーエンジンでなくオリジナルのDMF15HSA(車両が重いにも関わらず馬力は220馬力しかありません。)のまま残されていました。実際に乗ったときもエンジン音が昔ながらの大きい音を立てながらのもので、逆に速達性を求められない観光列車だったからこそ用途に合っていたのかもしれません。私も頑丈な車体から当面は使われるかなと予想はしていたのですが、車体が思っていた以上にガタが来ていたこと(予讃線の旧線は海沿いを走るため塩害が思っていた以上に進行していたものと推測されます。)、エンジンの補修部品がなくなってきていることから限界だったのかもしれないですね。キロ47の引退は12月と発表されました。引退までの9か月間は通常運行の他にも様々な企画運行が執り行われる予定で、指定券が取りにくくなりそうです。まださよなら運行は早いのですが、何枚か写真を撮ってきたものを出して記録に残していきます。伊予灘ものがたりの始発、松山駅です。駅舎は高架化が行われる予定で、この駅舎も過去のものになります。朝の大洲編の入線時の様子です。オリジナルのミュージックホーンを鳴らして入線します。晴天時は車窓から穏やかな伊予灘の様子を眺めることができます。都会の喧騒を忘れたいときの絶景です。のんびりとしたいときには是非。伊予灘ものがたりのハイライト、下灘駅では海沿いの絶景を撮ることができます。18きっぷのポスターにも採用された他、「笑神様は突然に」などのテレビ番組でも取り上げられるほどの有名スポットになりました。下灘駅の駅舎から。全列車が10分ほど停車するので、写真撮影をする方が大半です。時期によっては駅で地元の方による物販もあり、賑わいを見せるときもあります。普段はのどかな駅です。澄んだ空と旧国鉄車との組み合わせも今年限りになりました。これとは別に日暮れ時の情景はまた格別のものがあります。Twitterでフォローを頂いているファイナルアクセスさんの企業サイトからその様子を見ることが出来ますので見てみて下さい。道後編でしか見ることができない情景なので、本当にきれいですよ!ファイナルアクセスhttps://final-access.jp/40705で、伊予灘ものがたりは今年で運行終了という誤報を出しているニュースもありますが、運行終了となるのはあくまでもキロ47であり、伊予灘ものがたり自体が終了ということではありません。記事のタイトルに「シン・伊予灘ものがたり」としているのも、2代目の伊予灘ものがたりが来年の3月に走ることが決まっているからです。2代目はキハ185系の改造で賄うことになっていて、2両から3両に増結されます。種車はおそらく多度津工場に入場して改造が始まっているものと思われます。デザインなどについても、従来のものがたり列車と同様、松岡哲也さんが手がけるプロジェクトチームが引き続き担当されます。地元愛媛での報道によれば、個室を設定して温かい料理のグレードアップを図るとのことで、よりバージョンアップして運行されるとのこと。楽しみなのですが、同時にキハ185系になるということは特急になるということが予想されます。また、料理に関しても変更点が出てくるかもしれません。初代に乗れるのも年内いっぱいです。まだ乗られていない方、これから乗りに行きたい方、乗車記を書いていますので参考にしてもらえれば幸いです。大洲編https://plaza.rakuten.co.jp/nametabi/diary/201811020000/双海編https://plaza.rakuten.co.jp/nametabi/diary/201906280000/八幡浜編https://plaza.rakuten.co.jp/nametabi/diary/201907160000/伊予灘ものがたりのサイトは↓から。https://iyonadamonogatari.com/