伊予灘ものがたり大洲編2022 #3
※今週から観光列車の記事のカテゴリーを分けました。JR四国の観光列車については、「JR四国ものがたり列車」を新たに設けて掲載していきます。JR九州の観光列車についても別カテゴリーに分けていく予定にしています。伊予灘ものがたりでの最大の楽しみの1つは食事です。食事についても初代で提供していたレストランやカフェがそのまま引き継がれています。価格は少し上がりましたが、2代目になってからはホットミール(温製料理)が加えられ、温かい食事が車内で楽しめるようになりました。これは大きなポイントです。各座席にはランチョンマットが敷かれている他、おしぼりとお箸、メニュー表などがあらかじめ置かれています。ランチョンマットは初代は黄色がベースでしたが、2代目はこれが赤に変更になりました。食事の配膳前の1枚。食欲を誘う1コマです(^~^)。大洲編の食事は、ヨーヨーキッチンさんの野菜がたっぷり入ったモーニングが供されます。初代はワンプレートディッシュだったものが、2代目はわっぱにグレードアップしました。特製のお盆も豪華さを引き立てます。ロゴの入ったわっぱを開けると、カラフルな野菜とおかずがぎっしり。4月はデビュー月ということで限定メニューの献立になりました。(※5月からはメニューが変わります。)メニュー・新鮮生野菜サラダ 自家製柚子胡椒ドレッシング・桜と瀬戸内産釜揚げシラスのキッシュ・愛媛県産松山どりのアラ・ミラネーゼ ハニーマスタード(ミラノ風のカツレツでイタリアンです。)・春キャベツの焼き浸し 人参のペペロンチーノ・新玉ねぎのピクルス 桜パスタ・プチトマトのレモンシロップ漬け・季節のフルーツ(この日は温州みかんでした。)・春野菜のポタージュ・もちもち米粉の桜ベーグル・桜鯛と新じゃがいもの和風トマト煮込み 鯛の旨味と桜風味の餡 季節野菜のグリル添え・コーヒーまたは紅茶 何といっても初代の料理と変わらず野菜が新鮮で青臭くないので、美味しくしっかりと食べられます。ドレッシングとの相性が抜群なのでバランスの取れた食事を車内で摂ることが出来るんですよ。また、米粉のベーグルは塩味の効いた桜の風味が香る贅沢な一品でした。腹持ちがよく、グルテンフリー対応になっているところはうれしいですね。食育の観点でも非常に参考になるメニューでした。わっぱとスープ、ベーグルがサーブされてからしばらくすると、ホットミールが出されます。大洲編のこだわりの一品はこちら。桜鯛のソテーに鯛だしで取った桜餡の和風トマト煮込みです。鯛の旨味が詰まった美味なるものでした(^~^)。牛川料理長は道後温泉のホテルややでも辣腕を振るった実力派の料理人で、その力量が伺えます。食後のコーヒーと紅茶は初代と同じく砥部焼のカップで提供されます。フィオーレスイートの場合は、カップの種類が選べるとのことです。砂糖やミルクは座席に備え付けの砥部焼のカップから取って使います。そして、忘れてはいけないのが追加の車内販売。車内販売はアルコールやソフトドリンク、おつまみ、軽食、スイーツ、お土産、オリジナルグッズが充実をしていて、メニュー表も持ち帰りが可能になりました。メニュー表はアテンダントさんの手書きの沿線案内や車両案内を入れた8ページ構成で、きめ細やかさもグレードアップしています。ここまでのレベルになると単なる観光列車ではなく、航空機のビジネスクラス並みのサービスに匹敵する内容です。勿論、車内販売も使わせて頂きました。食事と合わせてビタミンC補給のためにみかんジュースを選択。みかんジュースは2種類から選ぶことができます。大洲編では酸味と苦みのバランスの取れたサッパリ系の「ひめのつき」を飲んできました。1つ500円とジュースとしては非常に高価ですが、濃縮還元をしていないみかん本来のしぼりたての味わいを楽しめます。伊予灘車内での隠れた名物の一つです。アルコールやソフトドリンクを注文すると、もれなくオリジナルのコースターがもらえます。コースターも車両のリニューアルに合わせてデザインが変更されています。大洲編は事前予約の食事が2600円から3000円に上がっていますが、素材を厳選した食事が堪能できる他、食品添加物をほとんど使っていない素材の味を活かした健康志向のメニューでもあるので、翌日の体調についても万全に過ごせました。さすがに毎回とはいきませんが、たまのご褒美として乗るならこの食事は見逃せないですよ♪