グランクラス#1
鉄道版ファーストクラスであるグランクラス。管理人は2013年以来、2回目の乗車を果たしてきました。ファーストクラスであるだけに、11月の仕事の打ち上げとして乗ったものです。乗ること自体、非常に贅沢な事で、滅多に乗れない機会ですので、サービス考察と兼ねて3回シリーズで書いていきます。グランクラスは東北新幹線のE5系、H5系と北陸・上越新幹線のE7系、W7系のそれぞれの編成に1両がついています。比較のために載せたE5系の普通車です。シートピッチは1040mmで、東海道・山陽系統のN700系と同等の設備を持ちます。JR東日本の新幹線は枕が独立して設けられている点が特徴で、頭部分のホールディングを自分で調整できるところが乗り心地にこだわっている証左と言えます。こちらはグリーン車。1160mmのシートピッチに2人掛けシートが並ぶところはビジネス特急こだまからの伝統とも言えます。大きく倒れるリクライニングシートの乗り心地は、普通車よりも快適です。グランクラスはE5、H5系の10号車先頭車にあります。ロゴはグリーン車の緑に対して金のGマークを象ったもので、特別車の雰囲気を強調したデザインです。グランクラスの車内はこのようになっています。各シートは1300mmピッチで並び、大型のシェル型シートが並びます。シートの表地は本革で、1脚の重量も100kgに及ぶなど、機能・機構両面でファーストクラスに相応しい設計がなされています。シートはドイツのレカロ製で、乗り心地は自動車の技術が応用されたものです。また、E7系やW7系のグランクラスにはトヨタ紡織のシートが採用されていて、こちらも何とレクサスの技術を応用したシートを開発するなど、グランクラスのシートはどちらも自動車の技術が使われたものになっているのです。2人掛けシートのデフォルトの状態です。リクライニングを倒す前はこのようになっています。シートの真ん中には、飲み物を置くカクテルトレイや引き出しタイプの折り畳みテーブル、コンセント、読書灯など、細かな設備が所狭しと並びます。JALの国内線用ファーストクラスやキャセイパシフィックの短距離国際線(主に日本国内~香港、東南アジア~香港などを結ぶ路線)のビジネスクラスのシートも、よく似た感じのシートになっています。リクライニングをフルに倒すと、ここまで倒れます。最大45度倒れるので、車内で仮眠も余裕で取れます。レッグレストは後述するスイッチを押して調整をします。伸縮式のフットレストを内蔵しているので、手動でいじる必要はありません。グランクラスのシートには、リクライニングやレッグレストを任意のポジションで調整できるスイッチがあります。このスイッチを細かく操作することによって、一人一人が最適なポジションを得られるようになっています。また、アテンダントさんを呼ぶためのコールボタンもついていますので、任意のタイミングで飲み物などを持ってきてくれる便利なボタンです。E7系、W7系もボタンの機能はほぼ一緒ですが、デザインやボタンの位置が若干異なるなど、ここは自動車メーカーの設計思想が出た形です。次はグランクラスのハイライト、車内サービスについてまとめます。2回目のアップは水曜もしくは木曜の予定です。