指宿のたまて箱弁当(指宿のたまて箱車内)
日本最南端の観光列車、指宿のたまて箱車内限定のお弁当です。この弁当は本来は車内でのみしか買えない弁当なのですが、鶴屋と阪神の駅弁大会で限定で売り出されたものを買うことが出来たので取り上げました。JR九州のD&S列車は、昨年の10月に指定席料金の値上げをしていますが、その分、車内サービスの充実を図っていて、特に食に関するテコ入れがなされています。その一環として登場した弁当になります。掛け紙は白と黒の2色で、桜島大根の中に車両が描かれた”これぞ鹿児島”と言わんばかりのシンプルなデザインです。この桜島大根、弁当の提供元、城山ストアーさんのロゴにも相似したものです。中身は鹿児島の食材をふんだんに使用した手鞠風のおにぎりにおかずが並ぶ野心作でした。【お品書き】・うなぎおにぎり・きざみ梅おにぎり・ちらし寿司おにぎり・レッドキャベツ黒酢つけおにぎり・ひじき肉巻おにぎり・黒米おにぎり・さつま半島南端黒豚カツ・南九州産たまごのたまご焼き・串木野産さつま揚げ・垂水産カンパチの照焼き・枕崎産カツオ腹皮の煮付け・霧島産ひなもりポークのごぼう巻き品目は6種類の変わりおにぎりを含めて12品とやや少なめですが、全部県内産の食材が使われており、以前紹介した薩摩黒膳弁当と相通ずる項目が結構あります。レッドキャベツの黒酢つけや黒米、黒豚やカンパチなどは、黒膳弁当にも使われている食材なのです。しれっと鹿児島大学(黒膳弁当の監修元)がここでも関わっていることが伺えます。おかずは肉、魚、卵全てがたんぱく質の固まりとも言える食材なので、コンパクトながらも食べ応えや腹持ちは抜群です。特に黒豚とカンパチ、カツオの腹皮は旨味が濃厚で満足できる内容でした(^~^)。指宿のたまて箱は鹿児島中央~指宿間の乗車時間が50分ほどとそんなに長くないので、弁当をゆっくり食べたら指宿にはあっという間に着きます。こういった車内でしか楽しめない、付加価値を高める戦略についてはユーザーとしてはwelcomeです。乗ってもありふれた光景しか見られないのは楽しくないですし、非日常を味わえる工夫は欲しいですね。いぶたまの次は海幸山幸の車内限定弁当、食べてみたいものです。