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カテゴリ:観光列車
ネーミングのとりわけ変わった観光列車です。この名前を初めに聞いたときは松ちゃん(松本人志)の番組かよ!とツッコミましたねえ。人志松本の〇〇な話って今はやってないんですが、あの番組がきっかけでひらかたパークの兄さん選挙(ブラックマヨネーズの小杉と吉田)に発展した経緯もありましたから。確か小杉の遊園地二股疑惑でしたっけ?
脱線してしまいましたが、本題です。独特のネーミングの中には、サービスがフレキシブルに変わる特徴があります。「はなし」は、萩、長門、下関の3市を組み合わせた名前でもあり、走行区間の沿線にまつわるお話を聞ける工夫を凝らしているのです。これに「〇〇」の中にその時の話を担当する主役が入るような仕掛けになっていて、運行ごとに日替わりで話やサービス、イベントの内容が変わったりとJR西日本の観光列車としてはカメレオンのような立ち位置の列車でもあったりします。 この列車、元々はみすゞ潮彩という瀬戸内マリンビューと同じような感じの観光列車で、2両のうちの1両が指定席の地元の足としても使われていた列車でもありました。運行区間は新下関から下関に一旦立ち寄り、長門市から仙崎に入っていたのですが、〇〇のはなしに変わってからは、東萩まで長躯足を運ぶようになりました。仙崎は復路で立ち寄る形に変更になっています。 みすゞ潮彩は2007年から2017年の1月まで約10年近く走っていました。名前は長門出身の女流詩人、金子みすゞから採られています。車両デザインもアールデコ調の洒落たものになっていました。 指定席の車内はイベントスペースを兼ね備えており、シートは響灘を眺望出来るように向けられていました。車内では、紙芝居の上演も行われ、金子みすゞの生涯や生き様について詳しく知ることが出来たのです。令和の世の中、もしみすゞが現代に20代のまま生きていたら、どういった詩人になっていたのでしょうねえ?美人女子大生詩人ということで俵万智以上に注目を集めていたのかも・・・。 紙芝居以外にも車内サービスがあり、指定席のデッキ部分に売店が設けられていて、一時期まではみすゞ潮彩弁当も売り出されていましたが、山口県から駅弁業者がなくなってしまったことで弁当の販売は管理人が乗車したときには既になくなっていました。乗車したときにはお土産やお菓子、おつまみを中心に販売していたので、白あんの入ったどら焼きの巌流焼をほおばりながら響灘をのんびり見ていた2時間でありました。また、指定席に乗ったら硬券のオリジナル記念乗車証がもれなく貰えたので、サービスとしてはそれなりに悪くはなかったと思います。 このみすゞ潮彩をバージョンアップさせたのが、〇〇のはなしで自由席も大幅に改造され全車指定席の快速としてリニューアルをしたものです。 車両は1両ごとに凝ったデザインになっていて、内装も和と洋を1両ごとに変えたものにリモデルされました。塗装が極めて細かいため、Nゲージで発売をされていない(技術的に再現が難しいため)数少ない列車の一つでもあったりします。花嫁のれんもデザインが非常に細かいため、Nゲージで売り出されていることは聞いたことがありません(個人で改造している方はおられます。)。 車内の様子や車内サービスについては次回にアップをしていきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.04.19 21:08:04
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