|
カテゴリ:観光列車
かわせみ やませみの乗車記の続きです。2回目は車内販売やオブジェの詳細を見ていきます。
その前に、人吉での姿を撮ったものを先に。 デビュー間もないかわせみ やませみです。この日は雨上がりの曇天で、車体の色もやや暗めに写りました。国鉄分割民営化から35年目になりますが、デザインやサービスなどは本当に多様になりました。メタリック塗装は国鉄時代はタブー視されてたんでしょうね。 2号車のやませみ。メタリックグリーンの塗装が映えます。こちらも撮影の難しさを感じます。 1号車のデッキ部分には大きなロゴが。かわせみと一目で分かるデザインです。漢字の学習にも効果的。 2号車も1号車と同様のデザインで共通化が図られています。 棚に陳列してあるオブジェは2か所あります。いずれもサービスカウンターの近くにあり、こちらは車内販売で買えるグッズが並んでいる他、お弁当の箱や非売品のグッズも並びます。これらは車内販売の販促用といった要素が強いです。他には、かわせみとやませみの彫り物や野鳥にちなんだ本などがありました。 沿線の名物や工芸品はこちら。球磨焼酎のボトルや八代の花火玉、きじ馬などが並びます。球磨地方の独特の文化を知ることができる機会です。この後で述べますが、球磨焼酎はこの列車のサービスの目玉の一つでもあります。 車内販売は2号車にあるサービスカウンターで行っています。今回は最寄りの駅から自転車を使ったため泣く泣く焼酎はあきらめ、コーヒーで眠気を覚ましました。コーヒーは1杯300円で、JR九州の車販のコーヒーは淹れたてが楽しめるのでブラックでも味があります。やはり豆とドリップの仕方によって味が大きく変わるのがコーヒーの醍醐味なんですよね(^ー^)。 本来の車内販売であれば、おつまみやスイーツボックス、このブログでも取り上げた「球磨の四季彩弁当」を楽しむことが出来るのですが、特別運転ではこれらの販売は休止となっているので、いち早い復旧と復興を改めて願うばかりです。球磨の四季彩弁当の食べログを以下に再掲しておきます。 球磨の四季彩弁当 https://plaza.rakuten.co.jp/nametabi/diary/202007190000/ 球磨の四季彩弁当は、人吉の郷土料理レストラン「ひまわり亭」が提供しているお弁当で、地産地消や無添加をコンセプトにした家庭料理のレストランとして知られるようになりました。足を運ぶ価値のあるお店ですし、つぼん汁は是非味わってみたいです。 ひまわり亭HP https://himawari-tei.com/ ここで4年前に乗ったときのおつまみボックス「くまの宝箱」を上げておきます。 管理人は焼酎のセットで1100円で楽しみました(焼酎は樽熟成を選択)。ひまわり亭と同じく人吉にお店を構える「開 Kai」の謹製で、鹿肉の燻製とソーセージが入った珍しいジビエ料理のおつまみです。臭みやクセがなく焼酎との相性もピッタリでした(^~^)。お店は人吉駅にほど近いところにあります。ジビエ料理以外にも手打ちそばや球磨焼酎が楽しめる店であるので、寄り道にいかがでしょうか。 球磨焼酎と球磨の食 開 Kai HP http://kai-kuma.com/ そしてサービスのハイライトは球磨焼酎。写真はオブジェを反対側から撮影したものです。 球磨焼酎は国税庁から酒類の地理的表示に指定されている他、WTO(世界貿易機関)によってブランド登録・保護されている国際的にも認知されたスピリッツです(この他には、琉球泡盛、薩摩焼酎、壱岐焼酎が該当)。球磨焼酎は米焼酎で、蔵元は28ありそれぞれが独自の味を生み出しています。その焼酎ですが、作り方や蒸留法の違う3種類(減圧、常圧、樽熟成)が車内で楽しめます(銘柄や種類は定期的に入れ替わります)。現在は緊急事態宣言の発令もあって、アルコール類の提供が制限されているため、車内で飲めないのが残念ですが、情勢が回復したら飲み比べの価値は十分にあります。勿論、未成年の方やアルコールが飲めない人のためのソフトドリンクもあります。晩白柚(ばんぺいゆ)サイダーはおススメです。 食事やドリンク、スイーツなどを楽しんだ後は、写真のようなのぞき窓が車内にあります。これは4年前に乗ったときの様子で、ここは展望コーナーになっていて双眼鏡でバードウォッチングなどをすることができます。運が良ければ本物の翡翠、山翡翠に会えるかも(^^)。 のぞき窓の隣は本来の運用ではスタンプと記念乗車証が置いているブースになります。スタンプは翡翠と山翡翠の2種類あり、1つの乗車証に2つ押せるサイズになっています。スタンプの色も翡翠が青、山翡翠が緑と車体の色に合わせられていました。特別運転のときには、スタンプと記念乗車証はいさぶろう・しんぺいの車両にありますので注意が必要です。写真の右には停車駅案内があり、4か国語対応(日・英・中・韓)です。 この他のサービスとしてはVR体験があり、クルーさんからVRゴーグルを借りれば、ラフティングや球磨川流域の映像をリアルに疑似体験できます。人吉・球磨地方をより体感できる仕掛けが用意されています。 また、肥薩線運休前のかわせみ やませみ3号と4号は一勝地で7分ほど停車し、駅で地域の特産品を買う時間が確保されていました(4号はさらに坂本でも停車時間があります)。鹿児島本線での特別運転では本数の多い幹線を走るダイヤの編成上、観光地での長時間停車が難しいため、復旧後は是非物販は復活してほしいですね。 次の項目では旅のtipsやお得なきっぷを活用する方法などを記していきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.05.16 10:09:47
コメント(0) | コメントを書く
[観光列車] カテゴリの最新記事
|