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カテゴリ:レストラン・社員食堂
栗めしの続きになります。駅弁のやまぐちさんは何と、先月からクラウドファンディングを活用してラーメン屋も開業しました。乗客がいなくなった人吉の町に明るさをという強い思いから開業をしたお店で、東京から職人さんを招聘するほどの本格派です。
ラーメンは駅弁を売っている建物の隣で食べられます。元々はこの建物は食堂だったのですが、15年前に閉店してしまいそれ以降、空きのテナントになっていたのですが、久々に明かりが灯りました。 実際に提供されるのは醤油と塩の2種類で、この後自転車での取材が残っていたことから塩分補給を兼ねて塩ラーメンにしました。スープのベースは天草大王の鶏ガラとアゴだし(飛魚)で、肉と魚のWスープになっています。これに木耳と海苔、長葱と黒胡椒の効いた鶏のチャーシューが2枚とあっさり系です。 特にスープのこだわりようが半端ではありません。天草大王は熊本を代表する大柄の地鶏で、昭和初期に一度絶滅してしまった幻の地鶏だったのですが、近年、10年をかけて復元され、肉の臭みがないため上質なスープが取れることからラーメンでも使われるようになりました。アゴだしは飛魚の煮干しから取りますが、上品でクセがなく肉系のスープに混ぜても味が濁りにくい特徴があります。 とにかくこのラーメンはスープの1杯目から天草大王のガラとアゴだしの奥深さが楽しめます。食べ進むにつれてラーメンのダシは薄まっていく傾向がありますが、最後に飲み干すまで滋味深いコクのある味でした(^~^)。鶏チャーシューが黒胡椒のパンチの効いた味に仕立てられているので、逆に胡椒を追加で振りかけない方がよいですね。醤油ラーメンの場合はチャーシューが豚になります。 お店では「田舎ラーメン」として売り出されていて、これだけの極上のスープながら600円とお財布にも良心的ですので、是非昼食に食べて頂けたらと思います。実際、午後の2時頃にはスープがなくなってしまって完売になることが多いので、早い時間帯での訪問を推奨します。 スープが美味いとラーメンも美味い!ラーメンの基本的なイロハを実感できるお店ですよ。 ※定休日は火曜日ですのでご注意ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.08.08 19:33:12
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