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カテゴリ:定期列車
国鉄型車両の動向は6月に何らかの動きを見せた車両について書いていますが、3か月ぶりの今日は新たな動きをまた見せている車両について掲載をしていきます。
※9月12日にアップデート、追記を行いました。 ※9月15日にJR北海道のダイヤ改正概要の発表を受けて、2度目のアップデートを行いました。 1,201系 10月2日から約半数の車両が221系に置き換わることが発表になりました。置き換え対象の運用はJR難波~加茂間の大和路線がメインになりますが、和歌山線の王寺~高田間、桜井線の一部運用も221系になりそうです。また、おおさか東線についても来年度での置き換えが確実視されていることから、予想していたよりも早期に終焉を迎えそうな勢いですので、10月以降の各停運用での撮影も各地で増えていくことが見込まれます。 2,485系 盛岡に残っていた「ジパング」が今月で定期運用を終了し、10月10日のさよなら運転をもって引退となることが正式に決まりました。これで残りは高崎にいる「華」と「リゾートやまどり」の2編成12両のみとなります。これらの編成は車体はJRに移行してから新たに新調されたものですが、走行機器類や台車が製造当初のものを使っているので老朽化が激しく、来年のダイヤ改正で突然の発表となることもおかしくはない状況です(あんまり考えたくはないですが・・・)。JR東日本は車両の引退発表を突発的に行う傾向がありますので、機会があれば是非乗って頂きたいと思います。 3,185系 現在も臨時運用で関東各地で特急や快速など不定期に走る列車がありますが、余りの編成から廃車が発生していて、残る車両数は94両まで減っています。共同通信社の報道によれば、来年度中の全廃ということが報じられていますが、不定期運用の状況にもよるものと予測しています。特に我孫子乗り入れの臨時踊り子や長距離のレジャー快速、川崎市内や横浜市内の小学校の修学旅行臨では特急車が重用される傾向がありますので、これらの臨時運用は見ておいた方がよさそうです。いずれにせよ、485系と同様に急な告知になることが想定されますので、覚悟をしておいた方がよいでしょう。 4,211系 315系の第1編成が間もなく日本車輛から竣工される予定とのことで、早ければ年度内にもJR東海の車両については315系と入れ換えで廃車が出ることが見込まれます。いよいよJR東海管内から国鉄車が一掃されるカウントダウンが始まります。置き換えは211系だけでなく、213系と311系も対象になっていますので、JR東海の民営化第一世代の車両も行く行くは引退となっていくでしょう。 5,キハ40 6月と同様に項目が多いので会社別にまとめています。 JR北海道:H100の増備に伴い、旧型エンジン車から廃車が加速していて管内に残る車両数も100両を切りました。来年のダイヤ改正で30両追加投入が公式に発表され、広域運用で知られる釧路所属車の置き換えが決まりましたので、その数はさらに減っていくことが確実です。エンジン更新車についても今後は廃車が始まっていく予定で、残るは旭川と苗穂、苫小牧のごく一部と函館になりますが、再来年以降も政府の公的支援を活用してH100の製造が続くので、入れ換えがどんどん進んでいくことになります。 現在の残存数ですが、苗穂にいる約半数は入れ換え用もしくは軌道検査用(マヤ検)の事業用として活用しているので、実質動いている車両はこれらを差し引くと約80両ほどになります。今後の置き換え予想ですが、旭川に更なる増備車が入る場合、富良野線と遠軽以東の北見・網走方面が替わることになります。そうなると、富良野線で運用されているキハ150が函館と苫小牧に押し出される形となり、北海道での残存数は一気に減っていくことが容易に想像できるかと思われます。また、函館に投入される場合、北海道新幹線の札幌延伸後は函館~長万部間が道南いさりび鉄道に転換されることから、公的支援の絡みなどを考えると、2023年度以降の増備は旭川と苗穂、苫小牧になる感じがします。 JR東日本:12月をもってリゾートしらかみのくまげら編成が運用を外れるという情報があちこちで錯綜している状態で、これを考えると波動用として残っているクルージングトレインについても何らかの動きが出てくるかもしれません。これらの動きが本当であれば、来年にも新たにハイブリッド車が出てきて置き換えるという流れも水面下で進んでいそうな感じです。動向を追っていく必要がある情報になります。 JR西日本:DEC700の試験走行がいよいよ新山口を拠点に始まりました。今後は寒冷地での試験が米子や京都でも行われる予定で、必要なデータを蓄積した後に新車の製造にフィードバックすることになっています。ですので、置き換えるとなっても早くて再来年以降になりそうです。 JR四国:2025年に徳島に残っている20両を置き換えるというニュースが専門誌のRail Magazineで取り上げられました。記事では新型車両導入だけが書かれていますが、キハ40の置き換えを暗に意味しているものと捉えてよいでしょう。エンジンが非力な中での運用、特に高徳線の長距離運用は酷であるかもしれませんが、新車に置き換えることでランニングコスト削減やダイヤを組む上での制約が外れるとすれば、将来的にはメリットに十分になってきます。伊予灘ものがたりについてはラストランまでのカウントダウンが終盤に入ってきています。12月27日の最終運行が近づくと切符が本当に取りにくくなりますので予約はお早めに。 JR九州:長崎でのYC1置き換えに伴うキハ200、220の玉突き転属に伴い、大分での運用が3月に終了しました。残る5両は牧にある大分車両センターに留置されていますが、車齢が高いのでおそらくはこのまま廃車の公算が高くなりそうです。YC1は今後、他の地区への投入も考えられるので、急ピッチとはいかないものの、徐々にJR車への置き換えが進んでいる模様です。 僅か3か月の期間の中で、廃車を伴う動向が結構多くなってきています。車両の数については、年間で約200~300両が置き換わる計算になるので、113系や115系、211系などの大量保有車についても、安泰とはいかなくなってきているようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.09.15 22:02:43
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