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カテゴリ:駅弁
九州随一の人気駅弁の紹介です。娘てまりと書いて「こてまり」と呼びます。
娘てまりは博多駅で売られているおにぎり駅弁の一種なのですが、これが午前中に売り切れる日も珍しくなく、隠れた人気駅弁の一つとなっている一品です。名前は結構前から存じてはいたのですが、実食は初めてでした。 容器は竹皮編みの箱で、調製元が鳥栖の中央軒さんであることから、鳥栖SL弁当と共通の容器が使われています。お値段は870円で鳥栖SL弁当の800円と比較して高めの値段に設定されていますが、献立の内容はあっさりヘルシー志向のものが多用されています。発売当初は別の業者さんが製造を行っていたのですが、製造元の破産や駅弁事業からの撤退など紆余曲折を経て中央軒さんの受け持ちに落ち着きました。事業者が替わりながらも味を守り続けているということは、一定の固定客がいるという証左なんですよね。 弁当の中身はこれも鳥栖SL弁当と共通点があり、食事後の処理が簡単に出来るようにろ紙で包まれている点です。再利用しやすいように配慮されているので、食べてから勿論持ち帰りました。さて、内容ですが、ご飯は5種類の小ぶりの手鞠おにぎりになっていて、左から高菜めし、紫蘇めし、明太子めし、野沢菜めし、かしわめしと1つの量は少なめですが、バリエーション豊かな構成です。 おかずは青菜のお浸しや卵焼き、鯖の塩焼き、蓮根の煮つけ、昆布巻き、花人参、がんもどき、里芋の煮っころがし、椎茸煮、帆立風味のフライ、ウインナーなどが並びます。味付けはおむすびは概ね薄味だったのですが、おかずが濃い目だったので、もう少しこっちの方も薄味でよい感じがしました。カロリーが500kcal以下なので、女性向けのお弁当に仕立てられているところが人気の一つであるとも感じます。もっと人気を出すのであれば、ダシの風味をより効かせた方が塩分を減らせるので、余計な添加物もぐっと減らすことにつながります。完成度が高いので、次は鰹や昆布などのダシを活かした煮物にグレードアップしてほしいですね。添加物って逆に減らすとコスト削減に意外になったりするもんなんですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.12.07 22:46:06
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