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カテゴリ:駅弁
湯の町別府で売られている異色の駅弁が本日のネタです。
元々は駅弁業者の調製で出来た弁当ではなく、駅から歩いて10分ほど行った竹瓦温泉の近くにあるカフェのおかみさんが作り始めたもので、本当のねらいは竹瓦商店街の活性化のために弁当の売り上げを資金として捻出するためだったそうです。ところが、発売を始めると味の良さと素朴さが評判を呼び、九州の駅弁ランキングにも上位に入るなど、実力派駅弁として認知されるようになりました。現在は完全に駅弁として認められ、別府駅に数は少ないものの通年で購入が出来るようになっています。 駅弁のデザインと掛け紙は版画を模したデザインになっていて、白黒刷りがレトロ感を醸し出しています。通常の業者では真似の出来ない手作り感満載の出来です。掛け紙にはお店のオーナーで弁当の名付け親である水口民子さんのイラストが入った仕上げのハンコが押されています。 弁当のおかずは地元の食材がふんだんに使われた本物志向で、価格(¥1080)の割に豪華な内容となっています。豊後牛の焼き物や鶏天、魚の南蛮漬け、肉厚の椎茸、大判の卵焼き、じゃこ、高菜のトッピングが乗ったごはん、野菜の炊き合わせなど、栄養のバランスもよいのでこれだけでも満足感が味わえる一品ですが、さらに、本体にプラスしてカレーパンと柚子練り羊羹が添えられているのが特徴で、国内の駅弁の中でもカレーパンが添えられている駅弁は全国でも別府だけです。味も比較的あっさりとしたものに仕立てられているので、年配の方でも安心感のある味にまとまっていると感じます。 手軽に本格的な和食を楽しめる点では、毎週日曜に運行される36ぷらす3の青の路に乗る際のお供にも十分合います。グリーン車プランで乗る場合は、検討に値する一品になるでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.12.16 21:35:46
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