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カテゴリ:駅弁
年末年始のアップ予定です。
1,駅弁 2,はやとの風#2 3,おれんじ食堂(3~4回に分けて掲載) 本日は遠征時に食べてきた弁当で、産官学連携によって生み出された、地元の地元による地元のための駅弁です。特筆すべきポイントは、業者だけでなく大学が駅弁開発に乗り出しているという点でこれも出色なのです。詳細を早速見ていきましょう。 掛け紙は黒と赤の色彩を含めて鹿児島を全面的に押し出したデザインで、ゆるキャラだけでなく、ここでは見えませんが西郷隆盛のイラストも右側に書かれています。 お弁当の調製は地元のスーパー、城山ストアーさんが手掛けていますが、異色なのは監修として鹿児島大学が関わっているというところにあります。鹿児島大学は元々、薩摩藩の藩校を母体として設立された歴史があり、その教育や研究スタイルは明治維新の原動力にもなりました。監修元の鹿児島大学黒膳研究会は、医学部や農学部など学部を跨いだ教員同士の組織で、食べて健康を追求するだけでなく、地元の産業活性化を図る目的もあるそうです。 中身は二段構成の豪華版で、ご飯からおかずまで「黒」がテーマの内容になっています。お品書きは以下の通りです。 ・黒米ごはん ・赤キャベツの酢の物 ・黒豆 ・さつま芋 ・黒豚の角煮 ・金平牛蒡 ・野菜の煮物(南瓜、椎茸、人参、牛蒡、こんにゃく、大根、インゲン) ・さつま揚げ ・卵焼き ・カンパチの照焼 ・さつま鶏の照煮 このように、内容が栄養のバランスとヘルシー志向で考えられた献立のため、カロリーや塩分が抑えられています。野菜だけでなく、肉や魚のおかずも多く満足度は高いものでした。また、ポリフェノールが通常の弁当の2.3倍含まれているとのことで、動脈硬化などの生活習慣病の予防にも役立つとされています。実際、おかずが薄味で食べやすかったのと、黒豚やさつま鶏は肉の濃厚な旨味を味わえるため、塩分が少なくても十分でした。じっくり味わって食べたい方や健康診断を間近に控えている方、鹿児島の地の物を手軽に楽しみたい方にはこの二段重はすごく面白い選択肢になるかと思います(^~^)。 価格は980円ですが、この内容で二段重であれば合格点はつけられるでしょう。むしろ、36ぷらす3の黒の路に座席のみで乗られるときに持ち込んで食べても遜色なく楽しめるかもしれませんよ。単なる総菜弁当と侮るなかれ。見た目や味以上に鹿児島大学の学術機関としての研究力が実感できるお弁当であることには間違いありません。 弁当は鹿児島中央駅と城山ストアー各店にある他、最近では新幹線の輸送駅弁として博多駅でも見られるようになりました。ただ、博多駅で購入する際は輸送費の分が上増しになるので1300円となり注意が必要です。 城山ストアーHP https://shiroyamastore.com/kurozenbento/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.12.27 17:50:01
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