なめこ先生の我ら食べ鉄道中記

おれんじ食堂の乗車記はこの回で最終回になります。乗車中の様子について、写真を交えながらの振り返りです。



列車は川内を出発すると、途中2つの駅で長時間停車があります。そのうちの1つ目、薩摩高城（さつまたかき）では15分ほど停車し、ホームに隣接する路地での散策ができます。



路地からホームを見ると、このようになります。



散策路はこの奥も続き、晴れた日には有明海の絶景を眺められるスポットがこの先にありますが、外がとにかく寒いのなんの・・・。途中で切り上げて車内に戻り暖を取っていました。



向かい側のホームから撮影しましたが、カーブでのカントが大きく、車両も比較的傾いたものが撮れます。



車内からの眺め。晴天時には日が沈むきれいな夕陽を眺めることができますが、この日は海も荒天で有明海の絶景はお預けとなりました。また、36ぷらす3がおもてなし停車をする牛ノ浜では運転停車はありますが、ディナーコースでは長時間停車がないので注意が必要です。



列車は牛ノ浜の次の阿久根で10分ほど停車します。ここでは水戸岡氏デザインの駅舎の見学が可能で、幻想的な駅舎の光景が撮れます。



駅舎の中はマルチスペースになっていて、図書館やカフェ、お土産屋さんも併設しています。街づくりのコンセプトがこの１つに凝縮している設計です。本来の駅の目的はドイツ語の"bahnhof"にもあるように、みんなが集う場所であるので、こういった工夫はうれしいですね。



待合室にはD&S列車で使われているソファーによく似たソファーが備え付けられています。長時間の待ち合わせにも配慮が感じられます。

さて、車内販売ですが、コーヒーカップやキーホルダーなどのオリジナルグッズが阿久根を発車したらコーヒーや紅茶などの飲み物が提供されるタイミングで回ってきます。管理人は既にはやとの風の車内販売で焼酎を入手したこともあり、今回は予算や荷物の関係で手控えましたが、コーヒーカップについては車内で使われるものとほぼ同じタイプのものが購入できるので、お土産には最適です。

川内から1時間46分、出水に到着し新幹線に乗って宿泊先に戻りましたが、こういった列車に乗ると時間が経つのがとにかく早いのなんの。隣席に座っていた地元の家族連れの方とも盛り上がり、有意義な時間を過ごすことができました。さらに、担当して頂いた運転士さんやクルーさんとも交流をもつことが出来、お土産以上の経験を得られたことに関しては本当に有難いことでした。また八代から今度はスペシャルランチを使えたらと思いますので、さあ軍資金をしっかりと貯めなきゃならなくなりましたね（＾＾）。

ここからは旅のtipsです。乗車のプラン立てに活用下さい。

【tips 1：キャンペーン期間があります】
今回のおれんじ食堂はキャンペーン価格での利用だったので、本来のディナーコースで9000円のところ、6000円で乗ることができました（スペシャルランチは18000円からの4000円引きで14000円）。たまに割引が適用される時期がありますので、ホームページをちょこちょことチェックして頂き、お得な期間を狙って旅程に組み入れることで、予算を控えながら乗ることも可能です。

【tips ２：お試し乗車も可能です】
おれんじ食堂は乗車区間が比較的長いので、毎回気軽に乗れる価格ではありませんが、お試しで食事の出るコースに乗りたい場合は、モーニングコースが用意されています。3月までは出水→新八代までの1時間45分でパンとスープがついて4000円（運賃、座席指定料金、サービス料、食事込み）と割と乗りやすい値段に設定されています。ただ、出水発が7時54分と早いので、遠距離で乗るとなっても熊本市内もしくは鹿児島市内での前泊が必須となります。

【tips 3：乗り放題きっぷを活用しましょう】
管理人は川内までのアクセスで「みんなの九州きっぷ」を活用しました。おれんじ食堂は運賃、座席指定料金、サービス料、食事代が一括のパッケージ料金が適用されるので、これに関しては或る列車や36ぷらす3の旅行商品と同様です。ですので、みんなの九州きっぷは乗降駅まで使うと安く仕上がりますので、上手に計画を立てていきましょう。また、運行日は基本的に週末が中心になるので、乗り放題きっぷが使える時期と合いますから、ここで予算についても低予算で組むことが可能になります。

【tips 4：アルコールは有料です】
乗車時の注意点ですが、一番は飲み物は全て無料でないところです。無料になるのはコーヒー、紅茶、オレンジジュース、ほうじ茶の4種類で、これ以外のアルコールやカクテル類は有料になります。ワインや焼酎などは厳選した銘柄が用意されているので、これが食事とよく合うのです。しかしながら体調もそうですが１杯の値段がそんなに手頃ではないので、お財布のことも考えながら楽しみましょう。

Have a nice trip !!