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カテゴリ:駅弁
久々の駅弁の話題です。
広島の駅弁は、穴子や牡蠣など海鮮が充実しているイメージがありますが、カープ駅弁や肉の駅弁など、バラエティは意外に豊富だったりします。その中でも明治時代のお弁当を復刻させたのが、廣島上等弁当なのです。 この駅弁、明治の駅弁黎明期のときに発売されたものを復刻したもので、今の幕の内弁当に相当します。幕の内弁当の元祖は、姫路駅で発売されたものが最初と言われていますが、現在では全国各地で購入ができるメジャーな駅弁となりました。掛け紙は明治当初のものを使ったデザインになっています。 中身は今の駅弁よりもシンプルな構成です。白御飯に梅干し、筍や蓮根、椎茸などの煮つけ、卵焼き、鰤の照焼、豆きんとん、里芋、蒲鉾など、あっさりした内容となっています。当時はこの献立も高級な料理の一部として世に出たもので、庶民が日常的に食べられる弁当ではなかったことが伺えます。 味もそこそこ当時の味が再現されていて、歴史的価値の高い弁当ではありますが、もっとこだわりは必要だと感じました。特に改善して頂きたかったのは梅干しです。駅弁屋さんで扱っている梅干しは残念ながら本物ではありません。本物の梅干しは塩と梅、紫蘇だけで作ることができるものです。とにかく漬物類は添加物が多く、駅弁の原材料のほとんどが集中しているといっても過言ではないのです。 今、食の安全性や健康面での影響が殊に叫ばれています。美味い料理や弁当は、添加物を使わなくても簡単に出来ます。安全性や衛生面、見た目といった観点で使っているケースが多いのですが、日本は残念ながら、欧米以上に食品添加物に対する基準が緩すぎます。厳しくし過ぎると、倒産する食品メーカーが続出するのを恐れているのと、大手メーカーが反対するからこういった健康に対してザルになっているのです。 食品添加物については、再考を要する段階にきています。元々駅弁は消費期限が短いものですので、食品添加物を使うと、却ってコストが大きくなるという本末転倒のことが起こってしまいます。 改めて全国の業者さんに提起しますが、添加物減らしませんか?これだけでも、お客さんを引き寄せる強力な営業ツールになりますよ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.06.14 21:47:06
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