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カテゴリ:観光列車
あをによしの続編です。あをによしの名前の由来ですが、奈良を導く枕詞で、万葉集の小野老(おののおゆ)の一句から採られたものです。
あをによし 奈良の都は咲く花の にほふがごとく 今盛りなり (青丹吉 寧樂乃京師者咲花乃 薫如 今盛有) 句自体は華やかな平城京の様子を表し、豪華絢爛たる当時の都を詠んでいます。前回は車両の概要や車内を見ていきました。2回目は車内サービスと沿線の様子です。 車内販売の拠点である販売カウンターは、2号車のサロン室の隣にあります。実質的なスナックコーナーの復活で、これは1975年のサービス中止から時代を経て47年ぶりです。カウンターは特徴的な三角形の部材を組み合わせたものになっていますが、これは正倉院の校倉造をイメージして設計しているとのこと。また、このカウンターにはクラフトビールのサーバーが設けられていて、注ぎたての地ビールが楽しめます。後ろの商品陳列棚には、スナックカーのロゴが入った銘板が置かれていますが、これは撮り損ねました(>_<)。ビールサーバーにバケツが置かれていますが、撮影は難波到着後にしたもので、列車運行中の観光客の対応を邪魔しないために、敢えて最後に撮らせてもらいました。 記念乗車証の隣には、ロゴ入りの小さな箱のようなものが置かれていました。これはアルコール噴霧器で、商品の受け渡し前に手をかざして消毒をするためのものです。これ、実用品ですので、グッズで販売したら売れると思います(^^)。 勿論、記念乗車証をもらっていくこともお忘れなく。臙脂に金色と豪華さを押し出した和のデザインです。 裏面には初めに紹介した万葉集の句が記されています。 カウンター横のチルドケースには、目玉である車内限定のバターサンドとまほろば大仏プリンが並びます。まほろば大仏プリンは1個400円で、これは車内の他、東大寺など奈良市内の主要な観光地や学研奈良登美ヶ丘駅前のイオンモール、奈良駅、京都駅、西大寺駅のTime's placeでも買うことが可能です。 Time's placeは乗車前に寄ってきました。ここではカスタード以外の味のプリンも入手できます。地酒を使ったプリンは一度食べてみたいですね。 というわけで、車内で味わってきたのはバターサンドです。シェラトン都ホテル大阪の謹製で、コーヒーまたは紅茶のセットが1100円、単品は850円です。冬のダイヤ改正からは単品で購入することが可能となり、お土産に持ち帰ることができるようになっています。 中身は栗と柿のサンドがそれぞれ1個ずつ。4月の運転開始当初はレーズンと栗の2種類でしたが、12月からリニューアルされました。発酵バターの風味が効いたサブレに金粉が薄く振られているので高級感満載です。車体の色と同じ紫のサブレは、紫芋の粉末を使って表現をしています。味は濃厚なバターのまろやかな味わいが楽しめる贅沢なもので、栗と柿の風味もしっかりと活きた力作でした(^~^)。これ、本当に中毒になりそう・・・。 今回、管理人は仕事仲間と一緒に行ってきました。バターサンド以外にもジェラートやワイン、日本酒、クラフトビールのアルコール類、おつまみもそこそこあります。おつまみでおススメなのは大和肉鶏の燻製。地鶏の燻製だけに、濃厚な鶏の旨味が特徴です。これは美味かった!(^~^)。 車内販売のメニュー詳細はこちらから↓↓↓ https://www.kintetsu.co.jp/senden/aoniyoshi/menu/ 京都から乗って約30分。西大寺を出発するとすぐに平城宮跡を見ることができます。西大寺~奈良間は将来的に高架・移設地下化が予定されていて、地上を走る姿も行く行くは見られなくなる光景になるそうです。とはいえ、完工は2060年とのことなので長生きしないとなあ。 列車は京都から35分。奈良に到着です。難波発着の列車はここで折り返します。折り返し時間の間はちょっとした撮影タイムとなり、1枚撮ったものです。 最終の第8便では、生駒トンネルを抜けると眼下に大阪市内の夜景を見ることができます。初発の第1便とこの第8便は、難波~京都間の通し運転になるので、長く乗車を楽しめるお得なコースです。 あをによしは次の旅のtipsで締めくくりとなりますが、難波まで行く1時間14分のコースは、あっという間の時間でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.12.30 14:07:40
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