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カテゴリ:淡路屋の駅弁
謹賀新年 2023
今年も皆様宜しくお願い致します。 新春の食べ鉄始めはおせち料理です。 ただ、普通のおせち料理をそのまま選ぶのは面白くない。 となれば、今年チョイスするのは駅弁おせちです。 このおせちを手掛けているのは、管理人一番のご用達、神戸の淡路屋さんです。 淡路屋さんは元々は、大阪の曽根崎新地で発足をした料亭で、鉄道の構内営業や車内販売を始めたのは明治36年(1903)からになります。料亭時代を合わせると、鉄道開業の歴史と合致する老舗なのです。卯兵衛(うへえ)の名前は、料亭発足時の創業者の名から採ったもので、料理屋としてのDNAを示したものです。駅弁おせちを出し始めたのは昨年からで、今年が2回目の販売です。おせち料理ということもあって価格は13000円と値が張りますが、実家の土産を兼ねて入手しました。 掛け紙は1905年に、今の福知山線生瀬駅で駅弁を売り出した当初のものを再現したデザインです。生瀬駅は現在は西宮市北部地域の新興住宅地の一部となっていて、当時の賑わいからは遠ざかっていますが、かつては有馬温泉への玄関口として賑わいを見せていたそうです。 蓋を開けてみます。中身は駅弁らしい盛り付け方で、これで1~2人前なのですが、思った以上に重量があり、他に食べる料理との組み合わせによっては、3~4人前としてもいける量です。おせちを駅弁スタイルにアレンジしたものであるため、容器は大型の経木(きょうぎ)のものが採用されています。実際、雑煮や煮しめと合わせて食べたので、分けて食べたら丁度良い分量でした。 お品書きは、地元兵庫の海の幸・山の幸をふんだんに使ったもので、肉は入っていないのですが、海産物のグレードが高い満足のいくものでした。 【お品書き】 ・有頭海老旨煮 ・香住蟹爪甘酢漬 ・真蛸旨煮 ・直火焼き帆立 ・鱈煮 ・鰤照焼 ・味付け数の子 ・ほたるいか生姜煮 ・丹波黒黒豆煮 ・きんとん ・栗甘露煮 ・伊達巻 ・金柑甘露煮 ・笹茶巾 ・柿の郷 ・花餅てまり ・くわい松笠 ・鰆西京焼 ・にしん小巻 ・たらこ旨煮 ・蓮根煮 ・穂先竹の子煮 ・蕗煮 ・たたきごぼう ・里芋煮 ・椎茸煮 ・人参ねじり梅 さすが、味についてはきちんと料理長が入って整えているので、食材のクオリティはバッチリ。特に魚介類の献立は是非、機会があれば食べてみて下さい。有頭海老の旨煮は、海老味噌がたっぷり入った大型の海老を使っているので、辛口の純米酒と相性は抜群です。香住蟹も◎。甘酢の漬け具合がマイルドなので、蟹の味が活きています。他におススメなのは、真蛸の旨煮、帆立、鰤の照焼、丹波黒の黒豆、鰆の西京焼きと、地元の食材を使った料理は外せません。真蛸については明石のものを使って調理されているので、ひっぱりだこで味わえる旨味がこちらでもそのまま堪能できます。定番の美味しさです。 そして、このおせちの目玉はコレ↑↑↑。金のおちょこが2つ付いてきます。ひっぱりだこの陶器をミニチュアにしておちょこにしたもので、通常版は1つ500円で販売されていますが、この金のおちょこはおせち限定の非売品で、コレクションとしても最適。2人で晩酌を楽しむには持ってこいです。また、阪神百貨店のオリジナルおせちでも、「八方よし」という中身が同一の姉妹品が発売されていましたが、八方よしはおちょこが紅白のオリジナルデザインと異なるので、おちょこのデザインによって卯兵衛か八方よしのどちらかを選ぶことも楽しみになるかと思います。 おせち料理は全体的に甘い献立が多く、これまであまり手を出していなかったジャンルでしたが、新春らしい海の幸の味の良さは、管理人も納得できました。来年以降は慶事のときにお世話になるかもしれません。その際は宜しくお願いします。 ※卯兵衛は魚崎の本社や新神戸駅などの売店では販売をしておりません。今年以降で手に入れたい場合は、淡路屋のオンラインショップから注文するか、大晦日に阪神百貨店や、神戸大丸、阪急沿線の阪急百貨店、芦屋大丸、高島屋などの主要百貨店で一部販売がありますので、購入は計画的かつ戦略的に行いましょう。 淡路屋オンラインショップ https://all.awajiya.co.jp/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.02.25 20:30:01
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