なめこ先生の我ら食べ鉄道中記

今週から6月上旬にかけての掲載予定です。

今週半ば：レストランを1軒紹介
GW明け～5月中旬：志国土佐時代の夜明けのものがたり（立志の抄）
5月下旬～6月上旬：伊予灘ものがたり八幡浜編（2023）
6月中旬：考察・各駅に点在する冷凍自販機の中身について

今週末からGWが始まります。昨年に続いて四国弾丸行軍を行うことになりました。そのプロローグとして、伊予灘ものがたりの車内でも販売されているお菓子で先ずはモチベーションを上げていきたいと思います。



愛媛県だけでなく全国的にも知名度の高い一六タルト。タルトは一六以外にもハタダがもう一つの製造元として有名で、バリエーションも最近は抹茶や栗入り、甘夏味など増えてきています。

タルトは一般的にクッキー生地やパイ生地の上にフルーツやクリームが乗った洋菓子として知られていますが、愛媛のタルトは柚子とこしあんをカステラ生地で包んだ独特のお菓子として発展しました。カステラ生地にバターや油を使っていないので、柚子の香りの効いた甘めのこしあんと相まってあっさりした味わいです。その歴史は古く、江戸時代初期にポルトガルから伝来をしたものが始まりで、本当の元祖はよくあるジャム入りのタルトだったそうです。このジャムをあんこに変えたのが今の愛媛のタルトの原型となっています。



タルトは抹茶や緑茶、ほうじ茶だけでなく、紅茶やコーヒーとの相性も抜群です。コーヒーカップは砥部焼に似たものを用意しました。甘味の強い和菓子なので、飲み物を無糖にすることをオススメします。これを味わうと、いよいよ四国だなという実感も出てくるかなと。

四国の遠征は1年ぶりで、立志の抄にも乗る予定にしてます。伊野商業高校の生徒さんともメンバーは変わると思いますが、一生懸命なアテンドを楽しみにしていますし、グレードアップした八幡浜編の料理も楽しみですね。