なめこ先生の我ら食べ鉄道中記

前回からの続編は、カフェの使い方についてのtipsと車内販売についてです。その前に、残りの設備について出しておきます。



車体側面の行先表示は4か国語（日・英・中・韓）対応になっていて、次駅停車駅案内や座席種別も表示されるなど、多彩な情報が加味されました。



車内の停車駅案内などはこのディスプレイで表示されます。これも4か国語対応です。



このディスプレイは時折、先頭車や後方車からの走行画面が映し出されますので、運転士気分で車窓を楽しめるようになっています。近鉄のしまかぜやひのとり、アーバンライナーなどに似てますね。ちなみに車内のアナウンスは現役のアナウンサーではなく、講談師の一龍斎貞弥さんが担当する異色のキャストとなっています。英語アナウンスはJRでもお馴染みのクリステル・チアリさんです。

カフェについてのtipsはここからです。



はじめに1号車のカフェを使う場合、コックピットラウンジを使う乗客に優先権があるため、それ以外の車両に乗っている場合は、オンライン整理券を入手する必要があります。整理券の入手タイミングですが、往路は春日部発車後、復路は日光ないし鬼怒川温泉発車後30分経った後です。必ず車内放送で予約可能のアナウンスが入りますので、スマホのQRコードを読み取り、整理券を選択します。その後、新規会員登録またはGoogleアカウントからログインする必要がありますので、乗車前にあらかじめGoogleのアカウント（gmailなど）を持っておくと、乗った当日にタイムラグが出ないので有利です。ログイン後は受け取り時間を選択。これで整理券がゲットできます。整理券は上記の画面が出てきますので、これをカフェ利用時にQRコードを読み取り、注文ができる仕組みです。整理券は人数が限られていますので、これが争奪戦になります。管理人はGoogleのアカウントを持っていたので、予約は最後の時間帯で何とか入れることができました。カフェを利用するなら早めの行動をしておきましょう。



コックピットラウンジとカフェについては浅草発車前に撮っておく必要がありました。1号車は利用者以外は入れないため、写真についても車両が入線してドアが開いたらすぐに室外から撮りましょう。今回は止むなく外からの撮影に（汗）。



カフェ利用時に何とか撮った照明です。このデザインは東照宮の陽明門に彫られているグリ紋から採ったもので、魔除けとしての意味があるそうです。



カフェの目玉はクラフトビールと淹れたての日光珈琲。朝からですが、車内でしか飲めないいちごエールをチョイス。他にも通年販売の日光ラガーと期間限定の2種類も入れ替わりで登場するので、4種類のクラフトビールが飲めます。ビールについては味の特徴やアルコール度数、ビールのスタイルなどが視覚的に表示されているので、好みを把握して選ぶのに重宝します。



カフェや車内案内については各座席に備え付けてあります。整理券はここからQRコードを読み取って使います。今の時代、スマホがなかったら旅程を組み立てる上でも致命傷になりますね（汗）。



いちごエールのお供には頂鱒（いただきます）のスモークをつけました。いちごエール、これは乗って飲む価値がありました！飲んで1口目からいちごの香りとフルーティーな甘味、酸味が広がります。マイルドで飲みやすいので、アルコールが苦手な方もどんどん入る逸品です（＾～＾）。頂鱒のスモークも絶品。サーモンのようにクセがなく、アルコールとの相性が抜群です。ほどよい塩味と柔らかいスモーク。これは唸りました（＾～＾）。頂鱒のスモークは、東武日光駅から徒歩で10分ほど行ったところにあるフレンチレストラン「Girouette（ジルエット）」さんの手作りで、勿論無添加です。ただ、お値段が（涙）。いちごエールは800円、頂鱒のスモークは850円と高級レストラン並みの価格がしますが、本物の味が堪能できるので相応の価値はあります。頂鱒のスモークは最終回に番外編で取り上げますので、取り扱っているお店も出していく予定です。

この他、おつまみにはあさのポークのポークジャーキーや頂鱒とらっきょうのリエット、オニオンコンソメラスクなど、お酒に合うアテがたくさんあります。持ち込みもOKですが、ここでしか味わえないものを頼むのも乙ですよ（＾～＾）。カフェのメニューはスペーシアXの公式HPからどうぞ。

スペーシアＸ公式ＨＰ
​https://www.tobu.co.jp/spaciax/cafe/menu/

また、補足ですが、カフェメニューの支払いは、クレジットカードもしくは交通系ＩＣカードのみになるので、現金やPayPayなどのキャッシュレス決済は使えません。勿論、中国でメジャーの銀聯もNGです。ですので、クレジットカードを持っていない方はあらかじめPASMOなどのICカードに多めにチャージしておきましょう。カフェメニューは市井のお店よりも付加価値の高い商品が並び、かつ割高ですので、最低でも残高は2000～3000円は入れておくことをお勧めします。外国人観光客にとってはクレジットカードを持っていないと使いづらいシステムになっているようです。初めて乗る場合は、色々と準備をしておかないといけない列車でありますので、本乗車記が事前学習に役立ててもらえたら幸いです。