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カテゴリ:観光列車
前回の続きです。もう少し話を続けて参ります。 車内には加賀・能登の伝統工芸品が展示されていて、珠洲焼だけでなく水引や金箔細工、貝細工、輪島塗も並んでいます。特に輪島塗の沈金の技法は必見です。 そして車内販売。カウンターが設けられていて、ここで飲み物や軽食、お土産品を購入することができます。前回のアップで「走る旅館」と書いたのですが、その理由はハード面や車内だけでなく、おもてなしにもあります。登場当初はJR西日本のスタッフに加え、日本を代表する和倉温泉の有名旅館「加賀屋」の客室係も乗り込んでサービスを提供していたのです。現在は加賀屋のスタッフは乗っていないのですが、加賀屋直伝のおもてなしを受けられることから人気が高く、指定券は取りづらい状況が続いています。 終点の和倉温泉で撮ったものです。内装を含めたデザインは1990年の花博のJALパビリオンなどのデザインを手掛けた井上昭二氏で、業界では相当な大物が登用されました。 車体の外装は加賀友禅や輪島塗のイメージが漂います。実はNゲージやプラレールで正規品を売っていない数少ない列車でもあり、ここまで細かい部分を表現するのは技術的にまだ困難な部分があるかもしれませんね。それでも改造品を作る強者もおり、販売されているデカールやシールを使って改造することは可能ですが、相当な技量を求められるのは言うまでもありません。 花嫁のれんの停車駅の駅名標は、車両のデザインに合わせてこのような豪華なものとなっています。 3月のダイヤ改正では運行される時間帯が変更され、乗車時間も少し長めになりより列車旅を楽しむことが出来るようになるみたいです。ただ、七尾線の現在の状況は羽咋までは再開が近いそうですが(金沢~高松間は復旧済み)、羽咋から先、七尾や和倉温泉までの被災状況が深刻で間に合わない可能性が高くなっています。おそらくは運行できたとしても暫定的に金沢~羽咋間は可能でしょうが、能登半島の被害が相当に大きく、和倉温泉の営業再開がないことには運休も続くかもという・・・。 また、ダイヤ改正に合わせて車内で食べられる軽食やおつまみセット、スイーツ類も予約できる列車が増えて選択制になるので、より使いやすい列車になる予定です。車内で楽しめる大友楼の食事や辻口さんのスイーツは能登半島の復興次第で考えていきたいですね。 今は住民のみなさんの安全、生活再建を第一に考えることが優先です。能登は氷見線を含め観光列車が並ぶ乗り甲斐のある地域ですので、何らかの形でまた行けたらと思います。 8年前の輪島。朝7時台でもこんなに人がいるんですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.01.08 11:12:31
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