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カテゴリ:JR九州D&S列車
かんぱち・いちろくの前に前哨戦として急遽乗ってきた乗車記です。金の路は初乗車以来3年ぶりで、もう一つのねらいは、クレジットカードのボーナスポイントの上増しがかなりもらえるということがありました。損して得取れの乗車記、4回シリーズで振り返ります。 ![]() 金の路のスタートは九州の交通のハブ、博多からです。この日は生憎、午前中に雨にたたられてしまい、きちんとした構図はここでは撮れませんでした。めあては写真よりも乗って楽しむことなので、早めに車内に入りました。発車10分前、駅で待つ客がスマホで結構撮る様子が伺えます。 ![]() 黒の路以来の車内。個室はやはり豪華です。水戸岡氏デザインの個室はプライベート性が確保しやすいので、過ごしやすいと一定の評価はあるようです。 ![]() 個室での食事はまだ未経験なので、どこかで食べられたらなあ~(^^;;)。 ![]() 黒の路、緑の路と5号車の乗車が続いていたので、6号車の畳敷きシートは青の路以来です。きちんと整備をしているので、気持ちよく乗れました。 ![]() 下駄箱もそのまま変わっていません。かんぱち・いちろくにも畳敷き個室はありますが、下駄箱はスペースの関係で設けられていないので、特急車はレイアウトに余裕があることを実感。 ![]() フリースペースも健在。ここで何かイベントやったらいいと思うんですが、出来る程のスペースがないのかなあ?実は、お点前とかが十分に出来る広さはあります。ななつ星と同じように、動く茶室というのも悪くないと思います。 ![]() フリースペースの暖簾をめくると、運転中の様子を見ることができます。金の路は西九州新幹線開業後、終着駅が長崎から佐世保に変更になり、ルートやダイヤも大きく変わりました。長崎まで行ってた当初は、佐賀まで1時間以上をかけてのんびりと運転停車を取りながら走ってましたが、佐世保行きになってからはほぼ定期特急とあまり変わらない速度で走ります。その分、佐世保線に入ってからゆっくりしたペースになるので、乗車時間は4時間半と比較的長く楽しめる行程に変わりありません。 ![]() 鳥栖で運転停車。奥はサガン鳥栖のホーム、駅前不動産スタジアムが見えます。Jリーグのスタジアムは駅から割と歩く場所にあったり、バスアクセスになるチームもあったりと、全体的には行きにくい感覚があるのですが、駅から至近なので、Jリーグのチームの中でも一番行きやすいスタジアムかなと感じます。京都サンガもスタジアムへは電車のアクセスが良好で、前の西京極も今の亀岡も行きやすい場所にあるんですよね。日産スタジアムに行ったときには試合が終わってからが大変で、特に横浜アリーナでのコンサートとバッティングしたときには、新横浜駅の入場制限が出てくるほどになります。何回か東急の大倉山まで2kmほどを歩いて向かったことも。 ![]() 鳥栖を過ぎると長崎本線に入ります。同時に食事の準備にも入り、ほどなくして旅行商品で申し込んでいたランチタイムに。 ![]() ランチタイムのお弁当、人数分が始発の博多で積み込まれセッティングされます。 ![]() 風呂敷は金の路のメインカラーの金ですが、やや黄色がかった色味です。 ![]() 金の路のランチの提供元は個室が日本料理ながおか、座席がNishimura Takahito La cuisine creativiteで、座席でのランチは、日本のフュージョン料理の第一人者、西村貴仁シェフのプロデュースによるお弁当が楽しめます。フュージョン料理とは、いろんな国の食材や調理法を融合させた料理のことで、多国籍料理や無国籍料理とも言われます。西村さんはフュージョンの分野でミシュランの1つ星を獲得していて、これは日本人初の快挙だそうです。お弁当、意外と既視感のある雰囲気がします。お品書きは以下の通りです。 ![]() 「西九州を旅するフュージョンランチ」 <壱の段> ・雲仙ハムのハトシ(食パンの間に海老のすり身などを挟んで油で揚げた長崎の郷土料理、雲仙ハムをすり身の代わりに使って揚げたもの) ・オランダカツ(チーズをひき肉で包んだカツ) ・季節野菜の博多がめ煮(筑前煮) ・佐賀レンコン饅頭 ・いかしゅうまい からし酢醤油の葱マリネ ・福岡産牛ホホ レモンステーキ風 ・茄子味噌 ・福岡紅芯大根のやわらか酢 ![]() <弐の段> ・福岡 元気つくし米 ・ちりめん昆布 ・車海老 自家製カラスミ ・つぶ貝のガーリックパン粉焼き ・トリュフの卵焼き ・鰆のコンフィ ニラソース ・パルミジャーノとオリーブオイル明太子 ・星野抹茶のロシェ(お菓子:抹茶チョコレート) 内容は福岡、佐賀、長崎の名物を西村流にアレンジした和食ベースのフュージョンで、箸が進む食べやすいものでした。酒テロ料理がてんこ盛りなのですが、これはきっぱりと食事と割り切って食べた方がよいでしょう。管理人はほうじ茶と合わせて楽しみました。意外だった品も結構ありましたね。 ・雲仙ハムのハトシ ・オランダカツ 子どもが喜ぶおかずですね(^~^)。食べ応えがあります。 ・季節野菜の博多がめ煮 あっさりした定番の和食でした。鶏と椎茸の旨味がしゅんでます。 ・佐賀レンコン饅頭 口当たりはもちもちして海老の風味が加わり、濃厚な味わい。これはお酒が進みます(^~^)。 ・いかしゅうまい からし酢醤油の葱マリネ 葱のマリネがアクセント。酸味が程よく効いて食べやすいです。いか本来の旨味もたっぷり。 ・福岡産牛ホホ レモンステーキ風 佐世保のレモンステーキをアレンジしたもの。牛ホホが柔らかく、満足度の高い一品でした(^~^)。 ・茄子味噌 ・福岡紅芯大根のやわらか酢 箸休めの野菜。大根がさっぱりしてくれます。 ・福岡 元気つくし米 冷めても美味しいように炊き上げたごはんで、おそらくお店で釜炊きで仕上げたものと思われます。番外編で西村さんのお店を取り上げます(来月の中旬を予定)。冷めても甘みがあり、県内の学校給食でも提供されているお米だけに、味はちゃんと美味いです。 ・ちりめん昆布 定番のご飯のお友。ご飯が進む塩梅に仕上がっています。 ・車海老 自家製カラスミ カラスミの濃厚な味がアクセントになっていますが、海老の風味はしっかりと活きていました。料理人の技量が分かる一品です。 ・つぶ貝のガーリックパン粉焼き にんにくのパンチが効いて食べやすかったです。これはワインに合う一品。 ・トリュフの卵焼き トリュフはクセのある食材ですが、意外と食べられました。ただ、子どもにとってはハードチャレンジになるかな?最近、椎茸などきのこ類を苦手にしている子が増えている感じがしますし、食育の観点からも給食で出してほしい一品ですねえ。 ・鰆のコンフィ ニラソース ニラをソースに使うのは野心作だと思います。昨年の時代の夜明けのものがたりでも、ニラソースを使った料理が出てきましたが、ニオイのある難しい食材をソースに使っているだけにこれは賛否が分かれるかも。鰆はすごく新鮮でした。 ・パルミジャーノとオリーブオイル明太子 明太子にパルミジャーノ・レッジャーノ(パルメザンチーズ)? これ、結構相性はよく、オリーブオイルを垂らした分、明太子の生臭みを消してくれるので、ご飯をより美味しく食べられる工夫がされています。白飯で食べるのが苦手な人にとっては、すごくありがたいお友です。 ・星野抹茶のロシェ ロシェとはフランスのハードクランチタイプのチョコ菓子で、八女特産の星野抹茶をふんだんに使ったものが最後の〆になります。甘さは控えめで、逆に紅茶との相性がよいですね。 西村さんのフュージョン料理、お店で食べると何と13200円からします(汗)。お店で出すもののイントロ版になりますが、これだけの内容ですし、満足度の高いランチで美味しく頂けました。フュージョン料理は、いろんな国の料理の技法をきちんと学ばないと出来ない料理だけに、料理人の仕事は想像力も必要なんだなあと。ホンマ、じっくり味わわないと損をするランチです。これは皆さん是非。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.05.25 11:01:26
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