なめこ先生の我ら食べ鉄道中記

昨年乗車した雪月花で鰻釜めしを堪能してから１年。この釜めしを作っているお店に行くことができました。お店は百年料亭宇喜世さん。直江津から２駅南に行った高田にあります。昨年の雪月花の乗車記で、百年料亭については軽く取り上げましたが、実は宇喜世さんはその発起人で、統括する事務局についてもここ上越市内にあるのを知りました。百年料亭のネットワークは全国に２６店舗あり、それぞれのお店が地方の活性化に資するための活動を料理を通して行っているそうです。料亭は管理人もそうですが、敷居が高いイメージがあり、価格もさることながら富裕層や政治家、企業の役員等じゃないと使いにくい雰囲気を感じていました。第１次遠征の最終日、ランチを手頃な価格で楽しめるということもあって寄ってきた記録です。



お店は高田駅から線路沿いに歩いて５分ほどの場所にあります。途中、看板がありますので、看板の案内に沿って歩けば迷うことはありません。入口は２か所あり、こちらは北門です。檜皮葺を組み合わせた年期を感じさせる風情で、建物については１世紀以上連綿と受け継がれてきた歴史の重みを感じます。



食事は前日までの予約で個室を使うことができますが、初めての訪問だったので大広間で頂きました。



頂いてきたのはこちら。１日限定１０食の高田ひめ御膳と鯛の兜蒸しです。ランチメニューはこの他にもカレーやそば、刺身、うなぎ、のどぐろ、蟹などがあり、予算に合わせた料理が楽しめます。料理は注文を受けてから３０分はかかりますので、気長に待ちましょう。ひめ御膳は1980円と料亭としては破格の値段設定。幅広い方に料亭に足を運んでもらいたいというお店のメッセージが伝わります。

高田ひめ御膳は、懐石料理の基本のエッセンスが詰まった内容で、前菜、椀物、向付、煮物、焼物、強肴（しいざかな）、ご飯、香の物といった一連の流れが踏襲されています。魚をふんだんに使った献立が並び、素材のよさをちゃんと活かした味に仕上がっていました。穴子と海老の天ぷらは、山椒塩で味わいます。懐石の入門編としての御膳でしたが、手抜きは一切なし。料理人の技量が伝わりますね（＾～＾）。

そしてうなぎと並ぶ名物は、鯛の兜蒸し。下処理を入念に行っているので、生臭みがなく鯛の上品な風味が堪能できました。これは本当に味わってほしい逸品です（＾～＾）。



実は、鯛の兜蒸しは追加注文をすると2160円するのですが、クーポンを入手することで無料で楽しむことができます。クーポンはトキ鉄の高田駅で乗車券と引き換えにもらえるので、これを持ってからお店に行きましょう。クーポンは鯛の兜蒸しの他、刺身の三種盛りも選ぶことができるので、当日注文する料理に合わせてチョイスが可能です。

お店は元日の能登半島地震で建物の一部が被災し、修理の途中で、修理代をクラウドファンディングで捻出するプロジェクトが平行して行われています。建物自体が国の登録有形文化財に指定されているので、伝統を後世に残していくためにも、こういった取り組みは是非とも成功してほしいですね（＾＾）。

終わりに、食事中は百年料亭の資料の他、ランチクーポンと近隣の和菓子屋さんでおまけがもらえるバウチャーも頂くことができ、充実したランチになりました。ランチクーポンは、12月におせちが5000円引きになる特典が含まれているので、これは鯛の兜蒸しと合わせて太っ腹です！雪月花乗車記の折にXで謝辞を頂いたことがきっかけになりました。当日はお世話になり本当にありがとうございました。次に伺うときは長岡の花火のときかなあ？

※お店は昨年の雪月花の乗車記の中でアドレスを載せましたが、再掲します。

百年料亭　宇喜世
〒943-0831
新潟県上越市仲町3-5-4
Tel：025-524-2217

公式ＨＰ
​https://ukiyo.jp/