|
カテゴリ:博物館
ここからは保存車以外の施設について上げていきます。博物館に必須のアトラクションは備えているので、長い時間見ても退屈しない内容になっています。 鉄道系の博物館ではお馴染みのジオラマです。沿線の1日を再現できるようになっていて、新宿の高層ビル群に夜景とリアルな演出を見ることができます。ジオラマ内の看板も実在のもの。模型にありがちな架空の企業名を出していないので臨場感が違います。 こちらは箱根湯本駅。制作時に実際の地形やデータを緻密に反映しています。左にはアレグラ号が。 RSEの脇には別室があり、小田急の歴史が時系列で示されています。これには空白があり、未完成なのです。これから展示物などで埋まっていくスペースです。 ロマンスカーで特筆すべき点であるのは、EXE以外の全車両がブルーリボン賞を受賞していること。新車を出せば高確率でブルーリボン賞受賞に結びつくなど、鉄道ファンだけでなく技術者からも高い評価を受けている証左であります。近年のロマンスカー(VSE以降の車両)は、パリのポンピドゥーセンターや関空ターミナルビルの設計を担当した建築家の岡部憲明氏がプロデュースしたもので、各社ともワールドクラスの著名人を起用した車両が増えてきました。京成スカイライナーはファッションデザイナーの山本寛斎氏、西武52席の至福は国立競技場を設計した隈研吾氏、同じく西武のLaviewはプリツカー賞(建築界のノーベル賞と言われる世界的な賞)を受賞した妹島和世氏が手掛けるなど、これらの車両はインバウンド活性化にも一定の役割を果たしています。 ミュージアムの屋上からは、車庫の様子を見ることが出来る他、通過するロマンスカーを見送ることができます。海老名駅に隣接しているため、乗客に見られるのが・・・。 館内にはレストランとして使えるカフェがあり、食事や飲み物が楽しめます。挙式を挙げるときには、このカフェを披露宴会場として活用することが出来るので、ミュージアム自体が結婚式場にも早変わり。料理などのケータリングについては、近隣のレンブラントホテルなどから持ってきてもらうことが可能です。 ※現役時代のロマンスカーのメニューや味はそのまま再現していませんので、ご注意ください。 レストランは閉館後も夜9時(日、祝は8時まで)まで開いてますので、仕事帰りに寄る楽しみも。ここは入場料なしで使えます。ただし、ラストオーダーが少し早いので注意(LO:閉店の45分前、飲み物は30分前)。 ミュージアムの入口付近には、ロマンスカーの先頭車を模した木製のオブジェが。ここは撮影スポットとして人気です。 ここからは有料のアトラクションになります。ペーパークラフトの町中。この町中に電車を走らせることができます。真ん中には国立競技場も。 ペーパークラフトの隣にはアスレチックがあり、子どもたちが体を動かせる場所が確保されています。このアスレチック、70000形GSEを模したコースで制作されています。先頭車部分も、椅子を含めてきちんとフューチャリング。 アスレチックの中には吊革が。廃車発生品を上手に活用している一例です。 館内でとりわけ人気なのはこのロマンスカーのシミュレーター。7000形LSEの運転台部分をそのまま活用してセットされているので、実車とほぼ同じ視点と臨場感で運転体験が楽しめます。勿論、シミュレーターを手掛けているのは、元カシオペアの向谷実さん。トレインシミュレーターでお馴染みの方で、管理人もトレインシミュレーターの友の会時代にお世話になりました。 シミュレーターの右側にちらっと見えるのはSE車のシートで、シミュレーターをしている子どもたちを待つ保護者用の待ち席にもなっています。シミュレーターの反対側にはインタラクティブアートがあり、壁に手をかざすと線路が引かれて電車や町並みが出てくる今どきの仕掛けが。こういった演出は、将来の街づくりを手掛ける子どもたちの教材にもなるんですよね。 最後の締めはミュージアムショップ。小田急のオリジナルグッズや館内限定品などが買える必須のスポットです。マニアックな商品もありますが、お菓子や文房具など、身近なものがたくさんありますので悩むところです。ここではカレーを買って帰りました。ミュージアムのカレーについては、今夏の乗車記が終わってから食べてみます。 【終わりに】 ロマンスカーミュージアムは、ファンにとっては小田急の特急車の殿堂として訪れるとよいでしょう。家族連れや学校関係者にとっては、貴重な博物館として、一般の方にとっては、博物館もしくは結婚式場としての選択肢も出てくる多様性を兼ね備えた施設と言えます。開業してから実際にここで5組のカップルがフォトウエディングないし挙式を挙げたそうで、管理人にとっても参考になる面白い1日となりました。 入場料は大人が900円、子どもが400円と博物館としては一般的な価格。再入場可能ですので、ランチどきには一旦出て近隣のお店で食事してからもう一回見ることができます。ちなみにフォトウエディングや挙式を挙げる際は、ミュージアムの開館前もしくは閉館後の利用となり、貸切料は10万円です。これに衣装やカメラマン、食事などのオプションを自由に組み合わせて挙げることになるので、ホテルや結婚式場で挙式を挙げるよりも予算を抑えることが出来ることがウリということを伺うことができました。また、レンブラントホテルでは人前式プランもやっていて、こちらは385000円から。一般的なホテルでの挙式よりも低予算で行うことができるものがあります。 今回の訪問では、多角的な資料収集もめあてだったので、スタッフの皆様には色々と当日はお世話になりました。有難うございました。 ロマンスカーミュージアム 〒243-0438 神奈川県海老名市めぐみ町1-3 Tel:046-233-0909 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.08.18 10:34:36
コメント(0) | コメントを書く
[博物館] カテゴリの最新記事
|