沖縄日和、改め四十路目前のゆるい日常

やはり台風21号が沖縄に来るらしい。朝の村内放送で午後の船の便は欠航の可能性が
あるとのことだった。おばぁも、今日、那覇に移動したほうが良いと言う。小さな島
なので食品もなくなるし、一度欠航すると3日ぐらい動かないこともあると言う。
昨日、ヨウカビの祭りに参加したので観光をまるでしていない。といっても、祭りの
最中は御嶽に神様が来ているから、神聖な場所はどこも入ることが出来ないのだけれ
ど。

（旅行を終えてから知ったのだけれど、以前NHKの日曜美術館で岡本太郎の写真につ
いての特集があった。そのときに見た沖縄の写真でとても印象に残ったものがありど
こだろうとずっと気になっていた。「その神聖な場所には何もない。何もないところ
に神を感じる」みたいなことを彼は言っていたと思うのだけれど、その写真は、林の
中にぽつんとある広場のような感じで。珍しいものは何一つ写っていない。それが、
久高島だった。また日を改めて行かなくては。）

今日はティーラーガーミ（太陽神）。朝男が船を出し魚をとりに行く。その魚を久高
殿に収めたあと、皆で頂くらしい。観光客の多くは今日で帰ってしまうだろうから、
祭りは島民だけになる。

久高では、のんびり過ごそうと思っていたがなんだか慌ただしく島を去ることになっ
た。

日曜に帰る予定だから、とりあえず２２.２３日にお世話になった「コバルト荘」に
予約を入れる。宿のお客さんも急遽那覇に戻ることになったので、２人で行動をとも
にすることにした。

確かに、天気は悪いけれど船はさほど波も立たず安全だった。

行動をともにした、ｙ子さんも東京からきていて、話をしているうちに共通の沖縄の
知人がいることが解った。世の中狭い。

宿につき一休みすると、町を散策することにした。コバルト荘は国際通りから少し外
れたところにあり、街には出やすい。とりあえずお決まりコースで、国際通り、平和
通り、壷屋、農連市場などを散策。小腹が空いたのでてんぷらを買っておやつにす
る。モズクのてんぷらと魚のてんぷらで１００円ぐらい。安い。その後だらだらと、
街を散策。ちょっとうわさ？の「清ちゃん食堂」を探し当て昼食。（現地のおばさん
たちが昼を食べる看板のない食堂）お赤飯大盛りと味噌汁、煮込みで６００円すごい
ボリューム。

歩き疲れ、泡盛などを買い込み部屋に戻る。２人部屋でだらだらと飲みながら、テレ
ビや本を呼んで過ごす。（コバルト荘は本も沢山置いてある。お母さんは、真取目さ
んの親戚で、物腰も上品な方）

夜１０時ごろ宿のお父さんが、「飛行機、明日は前便欠航みたいだよ」と教えてくれ
た。

参った。明日は帰れない。とりあえず、明日飛行場に行ってみよう。「明日も泊めて
ください」お父さんにそういって、３０００円ずつ渡した。